豪雨災害で7日から断水が続く広島県三原市の離島、佐木島。給水支援が届かず、島民はフェリーで本土まで水をくみに行かざるを得ない。高齢化率が50%を超える広島市の似島では、土砂の撤去が進まず、ボランティアを待ちわびている。

 佐木島は市中心部の三原港までフェリーで25分。JA三原鷺浦出張所所長の丸山誠司さん(54)は、「住民は1時間半に1本しかない船で水をくみに行っている」と顔を曇らせる。島最大の売店「鷺浦営農生活センター」では飲料水を中心に品薄状態が続く。大黒義之センター長(49)は「お客さんには事情を説明し理解を求めている。もっと被害の大きい地域もあるので、仕方ないところもあるが…」と顔をしかめた。

 似島では20カ所以上で土砂災害が起き、酷暑の中、高齢の住民が撤去作業に追われている。連合町内会会長の堀口照幸さん(70)は「限界集落だ。自力で自宅の土砂を取りのけられない」と厳しい表情を浮かべる。

 さらに、集落に入る路地は狭く、手押し車1台通るのがやっと。「人海戦術しかない」(堀口さん)が、人手が不足している。ボランティアを募集し若者が来てくれるようになったが、まだまだ足りず、200人を追加募集している。