小泉成器が都内で秋冬商戦向けの総合展示会「LIFE CREATION 2018」を開催しました。同社はメーカーとしての顔(ブランド名:KOIZUMI)と、ディストリビューター(卸売業者)としての顔、2つの事業を持っており、オリジナル商品の製造のほか、営業力やサポート力の乏しい中小メーカーとリテール(小売)を結ぶ仕事もしています。このため、総合展示会には小泉成器自身はもちろん、50社以上のメーカーが出展。秋冬商戦に向けて何をどう訴求するのか、熱心な商談が繰り広げられました。

 

人を幸せにする4つの要素に分類して商品を提案

今年の総合展示会は30周年を期に、これまでの「お客様のための課題解決を提案する」から、「お客様の新しい生活を創造する」へとスローガンを進化させたとのこと。2018年のテーマは、「くらしの新・発・創」。“発想”をLIFE CREATIONに掛けて“発創”と表記しています。

 

展示会では、入り口からすぐのところにそのコンセプトに合わせた売り場提案のスペースが設けられ、商品ごとの展示スペースはそれに続く形で展開されました。

↑入り口の近くに設置された今回の展示会のコンセプトに合わせた、4つのキーワードごとに分類した家電製品の展示イメージ

 

「幸せを実現するための要素として『ユメ』『トキ』『タメ』『ヒト』の4つのキーワードを掲げて、提案する商品をグルーピングしました」と語るのは、小泉成器の広報・販促企画課の山名全人氏です。

 

「ユメ」では「夢の実現」、トキは「その場のひとときの体験」、タメは「誰かの為の行動」、ヒトは「人からの認知や評価」を表し、それぞれの生活ニーズを叶えるための手段として商品を提案しています。たとえば、「ユメ」では「富士山に登頂」「幸せな結婚」「いつまでも健康」「志望校に合格」の4つの夢をディスプレイ。それぞれの夢の実現に役立ちそうな商品を並べています。

 

「ドライヤーがきっかけで結婚」の実話から、今回の展示を発想

ここで山名さんが一つ裏話を教えてくれました。今回の展示のきっかけであり、真っ先にコンセプトが決まったのが、実は「幸せな結婚」。そこには、きっかけとなったひとつの実話がありました。「今までよりワンランク上のドライヤーに買い換えたら髪がつやつやになり、それがうれしくて笑顔が増えたことで、彼からプロポーズされて結婚しました」というユーザーからのハガキが届き、「これこそ、自分たちの目指しているビジネスの醍醐味だ!」と気が付かされたのだそう。

 

そして、同じようにユーザーの幸せに繋がった家電、繋がりそうな家電を、商品そのもののではなく、物事の提案に割り振って、商品の魅力を再発見してもらおうと考えたのです。

↑「幸せな結婚」の展示

 

ドライヤーのキービジュアルにも衝撃の裏話が

ちなみに、ここでもうひとつ裏話。昨年11月に発売されたダブルファンドライヤー「KHD-W720」(実売価格6570円)は、ミュージシャンの西川貴教さんを起用した広告プロモーションで話題になりました。しかし、そのキービジュアルが、どう見てもSF漫画「コブラ」にそっくり……。そのことに触れると、山名氏は「ですよね」と軽く肯定し、「ですから、原作者の寺沢武一先生に事後承諾で公式認定をいただきました!」と、またもや驚きの暴露。寺沢先生、大人だ…!

↑ダブルファンドライヤー KHD-W720

 

↑西川さんを起用した問題のキービジュアルがコチラ。左腕にサイコガンを持つ「コブラ」の主人公そっくり。キャッチコピーの意味も難解です

 

女心がわかってる「Bluetoothスピーカー内蔵の拡大鏡」

「トキ」「タメ」「ヒト」の展示ついても触れていきましょう。「トキ」に分類されるのは、いまそこでしか楽しめないひとときの体験に役立つ家電。「お花見を楽しむ」「夏フェスを楽しむ」「ハロウィンを楽しむ」「クリスマスを楽しむ」の4つの展示例が用意されていました。

 

ここで山名氏が「ハロウィン」を注目するように促しました。目をやると、ミシン、リセットブラシ、拡大鏡が並んでいます。「実はこの拡大鏡とは別に、新たにBluetoothスピーカーを搭載した拡大鏡を作ったんですよ」とのこと。「え? 鏡にBluetoothスピーカー付けてどうするの?」と、思ったあなた! 女心をわかってないっ!

↑いまを楽しむ「トキ」提案。ハロウィンといったら仮装とメイクですね!

 

女性のメイクには時間が掛かるもの。鏡にBluetoothスピーカーを搭載していれば、別途スピーカーを用意しなくても、お気に入りの音楽を掛けられるではないですか! さらに、音楽で気分を上げながら、スマホと接続してハンズフリーで通話しながらメイクする、といった使い方も可能なんです!

↑Bluetoothスピーカーを内蔵した拡大鏡 KBE-3130/W。実売価格は8610円

 

誰かの「タメ」での展示の注目はマイコン電気圧力鍋

「タメ」に分類されるのは、家族や身近な人を喜ばせるためといった、誰かのための行動に役立つ家電。「ペットのタメに」「恋人のタメに」「親のタメに」「孫のタメに」の4つの展示例です。

↑「親のタメに」の展示例

 

「たとえば離れた実家にすむ高齢の親になにか便利な家電を贈りたい。そんなときに注目してほしい家電の1つに『マイコン電気圧力鍋』があります」と山名氏。本機なら豚汁、生姜煮、ポトフ、筑前煮やおでんなど、本格煮込み料理から、ミートソース、中華おこわ、ビーフカレーといった簡単時短料理、ミネストローネ、ピラフ、パエリアなどの、ご飯もの、ヨーグルトケーキやチョコレートケーキなどのスイーツまで、この一台で作れます。

 

容量が2.5Lとそれほど大きくないので、シニア夫婦世帯はもちろん、一人暮らしにも良さそう。親子の世帯でも食卓にもう一品加えたいというときなどにはぴったりですね。

↑マイコン電気圧力鍋「KSC-3501」。実売価格は1万870円

 

今後、美容家電で目玉商品が登場するかも?

「ヒト」に分類されるのは、人に評価され認められたい自己承認行動に役立つ家電です。「オフィシャルタイムの見た目づくり」「プライベートタイムの見た目づくり」「カワイイSNS映え」「オイシイSNS映え」の4つの展示例となっています。こちらには、自分を鍛錬するものや、イメージアップするメイクやインスタ映えを意識した、美容家電や調理家電が並んでいました。

↑インスタ映えを演出するメイクアップ家電などを展示

ここでは、幸せの4要素、「ユメ」「トキ」「タメ」「ヒト」向けの展示例を見てみました。この展示例は、量販店などの売り場で、こうしたテーマに沿った商品展示をしてはどうかという提案になっており、各社のバイヤーと意見交換する材料になっているんですね。

 

実は、会場内は新旧の製品を織り交ぜた提案になっていて、ここで紹介できなかった未発表製品も多数展示。正式発表の際にはぜひ紹介していきたいアイテムがいくつもありました。ちなみに小泉成器がいま一番力を入れている分野は、ズバリ美容家電。詳しくは言えませんが、今後は美容関連で「これは!」と思う製品が登場するかも? 乞うご期待です!

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