夏の風物詩ともいえる線香花火。しかし、線香花火にも種類があり、西日本と東日本で親しまれてきたタイプが違うという。

ワラスボ(藁の柄)の先に火を付けた「スボ手」と、カラフルな和に火を包んだ「長手」。大きくこの2タイプに分類される線香花火だが、読者の皆様はどちらのタイプにより親しまれてきたことだろうか。

編集部内でも出身により親しんできたタイプが異なるようで、東日本出身の記者はスボ手タイプを知らなかったが、徳島県出身の60男性記者からはスボ手とのが挙がった。また、奈良県出身の20代男性記者は、子どものころにスボ手で遊んだ覚えはあるが、今は長手とのも挙がり世代により違いがあるようだ。

そこでJタウン研究所では、「線香花火といえば、どっち?」という質問で2017年7月28日から2018 年7月9日まで読者アンケートを行った(総得票数864)。果たして地域差はあるのだろうか――。

スボ手タイプは西日本を中心に

全体的にみると、スボ手タイプと回答した人が30.2%だったのに対して、長手タイプが69.8と上回る結果となった。

都道府県別にタイプを色分けすると、このような日本地図になる。


やはり西日本を中心としてスボ手タイプが親しまれてきたようだ。スボ手タイプと回答した人が多い都道府県の中でも、兵庫91.7)、和歌山(66.7)、大阪63.2%)は高い割合を示している。

当初の予想通りの結果となったが、東日本においてもスボ手タイプと回答する人の割合が一定数いる点は興味深い。茨城50)、東京(27.3)、神奈川23.3)といったように関東圏でもスボ手の認知度はある程度あるようだ。

ちなみに以前、Jタウンネットが、内で一スボ手牡丹を製造している筒井時正玩具花火製造所(福岡県みやま市)に話を聞いたところ、「スボ手牡丹は、線香花火の原形で300年間変わらない形」だという。関西地方では作りが盛んであったことから、ワラが豊富にあり、ワラスボの先に火を付け、それを香炉に立てて火をつけて遊んでいたことが始まりなのだそうだ。

一方の長手は、関東地方でワラが手に入りにくく、すきが盛んだったためにこの形になったという。こちらはスタンダード線香花火として全的に広まっている。