【チェンライ(タイ北部)時事】タイ北部チェンライ郊外の洞窟に閉じ込められた少年ら13人の遭難を記憶に残そうと、著名芸術家が捜索や救出を題材にした絵画の制作に着手する。遭難を風化させず、教訓として後世に伝えたい考えだ。

 この芸術家は地元出身のチャルムチャイ・コーシッピパットさん(63)。市内に真っ白な外観と奇抜なデザインが印象的な寺、ワット・ロンクン(通称ホワイト・テンプル)を建設し、外国人観光客の人気を集めている。

 絵画は縦3メートル、横は少年らの人数に合わせて13メートル。チャルムチャイさんは「洞窟の暗闇の中から光が現れる物語になる」と説明。「上部は現場の山の歴史に触れつつ神秘的に、下部は救出に参加したすべての国のあらゆる英雄を描く」と語った。

 「多数の国から成る救助隊が結束して協力したことに感銘を受けた」というチャルムチャイさん。救出活動中に死亡した元海軍特殊部隊員、サマン・クナンさんについて、「他人のために自分を犠牲にした。国民はたたえなければならない」と強調。サマンさんの彫像も制作する計画だ。