日本独自の自動車規格、軽自動車第2次世界大戦後の昭和29年(1954年)に誕生した軽自動車は、自動車普及のため、自動車諸税を軽減する代わりにボディサイズや排気量などを規制したものでした。その後、時代を経て軽自動車は、ボディと排気量を拡大。現在サイズに落ち着きました。しかし世の中には、軽自動車よりも小さな普通車があるのです。

軽自動車規格とは?

軽自動車の規格は、おもにボディサイズエンジン排気量、乗定員で制限されます。ボディサイズは全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下。エンジン排気量は660cc以下、乗定員は成人4名までです。

ちなみに先日モデルチェンジしたスズキ ジムニーのボディサイズは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,725mm。エンジン排気量658cc、乗定員は4名です。

これら軽自動車規格のうち、普通車でも収まる可性があるのは全長と全高。全高はほとんどの普通車クリアしてますので、全長3.4m以下の普通車を紹介します。

日本で新で購入できる普通車

2018年7月現在、全長3.4m以下の普通車で、日本国内で購入できる種は2台あります。

スマート フォーツー クーペ 2016

スマートはスイス時計メーカースウォッチ社の小構想を、ダイムラー社と共同で実現した小ブランドです。設立か赤字経営が続いたため、発案社のスウォッチ社は事業から撤退。現在では、ダイムラー社の子会社になっています。

フォーツークーペは、スマート設立時に販売されたシティクーペの後継。シティクーペに横転問題が多発したため、全幅は軽自動車規格より幅広い1,665mmとなりますが、全長は驚異の2,785mm。世界最短クラスです。乗定員は2名で、シートのすぐ背後に上下分割リアハッチが設けられ、ラゲッジ容量は260Lを確保します。意外と実用性の高いです。


■スマート フォーツー ターボスペック
全長×全幅×全高:2,785mm×1,665mm×1,545mm
ホイールベース:1,875m
車両重量:960kg
定員:2名
タイヤ:(前)165/65R15/(後)185/60R15

エンジン:0.9L直列3気筒DOHCターボ
最高出:66kW(90ps)/5,500rpm
最大トルク135Nm(13.8kgm)/2,500rpm
トランスミッション:6速AT
駆動方式:RR
JC08モード燃費:23.1km/L

車両本体価格:2,260,000円~

ケータハム セブン270

ケータハムは、イギリスの小規模スポーツカーメーカーです。現在は、通称「スーパーセブン」と呼ばれるセブンシリーズのみを製造しています。

伝統的にケータハム社は、エンジンを他社から購入し、チューニングして搭載します。セブン270は、全幅が1,580mmと軽自動車規格をえますが、全長は3,380mmで収まります。フォード製1.6Lエンジンが搭載される普通車です。

いのは、スズキ製の軽自動車エンジンが搭載されたセブン160で、こちらは日本軽自動車規格に収まるよう、全幅が縮小されています。

 
ケータハム セブン270スペック
全長×全幅×全高:3,380mm×1,580mm×1,120mm
ホイールベース:2,250mm
車両重量:540kg
定員:2名
タイヤ185/60R14

エンジン:1.6L直列4気筒DOHC
最高出:99.3kW(135ps)/6,800rpm
最大トルク168Nm(16.8kgm)/4,100rpm
トランスミッション:5速MT
駆動方式:FR

車両本体価格:4,968,000円~

日本中古で購入できる普通車

中古でのみ購入できる軽自動車より短いボディの普通車もあります。ここ5年以内に新販売を終了した種で探してみます。

トヨタ iQ

2016年に生産終了となったiQは、乗定員4名(大人3名+子供1名)に、荷物を搭載できるAセグメントの小です。ボディスペックコンセプトからスマート フォーツークーペのライバルと言えます。

ステアリング構造の変更や新電気パワーステアリングを採用することでエンジンルームをコンパクトにし、床下に燃料タンクを設置することでリアオーバーハングを切り詰め、2,985mmの全長を実現。室内は薄シートを採用し、ダッシュボードフロントガラスに近づけることで、十分な助手席スペースを確保しています。


トヨタ iQ 130Gのスペック
全長×全幅×全高:2,985mm×1,680mm×1,500mm
ホイールベース:2,000mm
車両重量:950kg
定員:4名
タイヤ175/65R15
サスペンション:(前)マクファーソンストラット/(後)トーションビーム

エンジン:1.3L直列4気筒DOHC
最高出:69kW(94ps)/6,000rpm
最大トルク:118Nm(12.0kgm)/4,400rpm
トランスミッションSuper CVT-i(自動無段変速機
駆動方式:FF
燃費:20.8km/L

日本では販売されていない

日本では販売されていない軽自動車より小さい普通車もあります。

タタ GENX NANO

インドの最大手自動車メーカーのタタ・モーターズが生産するGENX NANOは、全長3,164mmの4人乗りミニバンです。搭載エンジンは、624cc2気筒で、日本軽自動車よりもさらに小排気量です。

GENX NANOの全幅は、ドアミラーを含む数値が1,750mm(車両本体の幅は表されていません)。先代モデルナノ幅が1,495mmだったので、2代目モデルのGENX NANOも大きくは変わらず、恐らく軽自動車規格には収まらないでしょう。もしそうであれば、日本基準ならもっとも小排気量の普通車ミニバンとなりますね。


■タタ GENX NANO XEのスペック
全長×全幅×全高:3,164mm×1,750mm×1,652mm
ホイールベース:2,230mm
車両重量:695kg
定員:4名
タイヤ:(前)135/70R12/(後)155/65R12 101Y
サスペンション:(前)マクファーソンストラット/(後)セミトレーリングアーム

エンジン:0.624L 2気筒ガソリンエンジン
最高出:38ps/5,500+/-250rpm
最大トルク51Nm/4,000+/-500rpm
トランスミッション:4速MT
駆動方式:RR 

車両本体価格:2,36,447₨

普通車なのに、軽自動車より短い車4選