日々節約しているつもりなのに、なぜかお金が貯まらない――。その理由は意外なところに潜んでいるかもしれません。日々の“クセ”を見直してみましょう。

■ペットボトルに年3万6000円払っている人々

貯まる人の特徴は、第一に毎月の引き落とし支出に無駄がないことです。家賃が収入に対して高すぎないか、ジムなど、利用しなくなったサービスに支払い続けていないか。時々見直す人は貯まりやすいですね。

また貯まる人は、大きな支出を上手に節約しています。たとえば、旅行。早めに予約したり、公共の宿を利用したりすると、予算を抑えられます。貧乏旅行ではなく、事前にプランを練っているだけなのです。

時間のゆとりは、支出を減らします。朝マイボトルにお茶を入れる。3分ほどですが、外で毎日150円のペットボトルを買うとして、月に20日購入すると、月3000円。年間で3万6000円です。それから、折り畳み傘を持ち歩き、ビニール傘を買わない。待ち合わせにも余裕を持って向かえば、慌ててタクシーに乗ることもありません。

差を生むのは、やはり買い物習慣です。貯まる人は買い物の回数が少なめ。必要なものをまとめ買いして、フリージングしたりしています。

食費を無理に切り詰めるのは、貯まらない人。栄養バランスが悪くなり、体を壊して病院に行っては元も子もありませんし、貧しい気持ちになります。サプリメントの力を借りる場合は、自分の体に合わないとかえって不調が生じて医療費がかかることも。慎重に取り入れましょう。

■ビールやお菓子(アイス含む)のまとめ買いする人は貯まらない

商品の底値を知っておくのも大切です。旬の食材をリーズナブルに取り入れ、日用品は安くなっているのを見かけたら買う。なお、嗜好(しこう)品のまとめ買いは控えたほうがよいでしょう。ビールやお菓子は、たくさん買っておくと消費量も増えがちです。

セールでは安くなっているから買うのではなく、必要だから買うべき。送料無料やポイントにつられるのも要注意です。そういうサービス料も、商品代に含まれている場合が多いのです。お得情報は賢く取捨選択を。

情報収集の手間は惜しまないこと。家電を買うときには、インターネットで最安値をチェックする。最新家電が本当に必要なのかもよく考えるといいですね。型落ちの新古品でも機能は十分かもしれません。

電気をこまめに消すといったことを心掛けている人も多いと思います。節約している気分になりますが、一回電気を消すことで節約できる金額は微々たるもの。アンペア数を変更して基本料金を下げたほうが得策です。また、エアコンはつけっぱなしのほうがお得な機種もあります。

おすすめしたいのは、定期的な「断捨離」。買い物の見直しにつながります。めったに着ないドレスはレンタルを活用するなど、支出を減らす方法にも気付けるかもしれません。

貯まる節約のコツは、何より楽しく続けること。具体的な目標を持ち、ゲーム感覚で取り組みましょう。

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▼貯まる人の7つの習慣
(1)折り畳み傘を持ち歩いている
(2)待ち合わせには、時間的余裕を持つ
(3)日々の食卓には旬の食材を使う
(4)マイボトルを使っている
(5)買い物の際は、商品の底値を意識している
(6)パーティー用ドレスはレンタルする
(7)定期的に断捨離をしている
▼貯まらない人の7つの習慣
(1)ビールをまとめ買いしている
(2)サプリメントを試すのが好き
(3)せっかくの旅行はぜいたくをする
(4)「送料無料」「ポイント2倍」は、欠かさずチェック
(5)「毎食300円以内」などと決めて、食費を切り詰めている
(6)便利な最新家電を使いたい
(7)電気はこまめに消すようにしている

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飯村久美
ファイナンシャルプランナー
1995年、学習院大学卒業後、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得。2006年FP事務所アイプランニング開業。『ズボラでもお金がみるみる貯まる37の方法』(アスコム)など著書多数。

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写真=iStock.com/obeyleesin