家族旅行をするため、羽田空港までマイカーで向かった。時期は6月の後半。日程は土曜出発の月曜帰り。旅行シーズンでも、3連休でも何でもないフツーの週末。もちろん、駐車場が多少混雑することは見越して、飛行機が出発する3時間前には空港に到着するよう調整して向かった。

 が、出発予定の内線第2ターミナル付近にきて愕然とする。P3P4まですべて「満」の表示。「めに来といてよかった」などと言いつつ列に並び始めたが、行列の最後尾あたりで駐車場管理人が掲げる[ここから3時間半待ち]という看を見てざめる。

 3時間半も並んでいたら、当然、飛行機は出発してしまう。恐らくP1P2も同じ状況だろうと、行列から抜け出して際線の駐車場まで行くが、遠に見てもハッキリと行列ができている。

 結果、空港電車アクセスできる京急沿線の穴守稲荷駅まで行き、近くのコインパーキングを探す。ところが、皆、同じ考えなのかどこも満! 細い路地に入り、奇跡的に1台だけいているパーキングを発見し駐空港駐車場より1000円以上割高となる、1日2800円の出費は痛いが、そもそも、時間に余裕を持たずに空港に向かっていれば、全にアウトだったことを考えると恐ろしい。

 この話を知人友人に話したところ、似たような体験談が多く出てくることに驚く。繁忙期に、沖縄実家に帰することが多いという女性(42歳・子持ち)は「羽田に停めたほうが帰りもラクだし、GWも年末年始も料がそれほど高くないのも嬉しい。だから、空港に到着してそれから並びます」という。実際、を出る時間が遅れたばかりに、駐車場に停められず、飛行機に乗り遅れてしまったという事例もいくつか出てきた。

空港駐車場の混雑度は年々上昇

 なぜ、羽田空港駐車場はここまで混むのか。カーライフ事情に詳しい、専門誌編集者のT氏は以下のようにる。

内線の4つの駐車場はそれぞれ2500台以上が収納できるので、少し前まで、空港ビル直結の駐車場が満で停められない……なんてことはありませんでした。理由の一つとして、2020年東京五輪に向けたインバウンド強化で、単純に空港利用者が年々増えているという点が挙げられます。

 また、内線の駐車場は料が値下げしたのも大きい。現在の料は一日1500円上限(繁忙期は2100円)。特にマイカーを所有する大半が家族連れのファミリー層ですが、停める日数によっては、共の交通機関リムジンバス等を利用するより安上がりになることもあります。

 首都高山手トンネルが開通したことで、羽田空港から東名自動車中央道、そして、北関東へのアクセスがよくなったことも、空港までマイカーを利用したい層が増えた理由としては大きいでしょう。子連れ&大荷物で面倒な乗り換えをするよりも、ドア・トゥー・ドア空港まで乗り付けられるのはやはりラクですからね」

 空港駐車場P1を除いて30日前から事前予約が可だが、週末には予約開始からわずかの時間で満になってしまうという。

「こうした状況に便乗してか、羽田空港周辺の民間駐車場も繁忙期料は軒並み上げています。年末年始、GW期は空港駐車場よりも利便性が劣るのにも関わらず、空港駐車場より高めの料設定になっているほどです」

 混雑の状況はライブカメラで確認することもできるが、明日からの3連休はもちろんのこと、これからの夏休みシーズンには、曜日を問わず、すんなり駐車場に入れるとは思わないほうが賢明だろう。を乗り捨てて飛行機に乗るなんてわけにはもちろんいかないわけで、空港まででのアクセスを考えている人は、めて、事前準備は念入りに済ましてほしいものだ。〈取材・文/日刊SPA!取材班〉