クリスティアーノ・ロナウドの加入で話題を集めるイタリア王者ユヴェントスセリエA8連覇という偉業、そして23年ぶりのチャンピオンズリーグ優勝という悲願達成に向け、この上ない戦の確保に成功した。

 そこで注が集まるのが、マッシミリアーノ・アッレグ監督の手腕だ。強と個性を持ったC・ロナウドが加わった今シーズン指揮官はどんなシステムベースに戦うのだろうか。

 今後も選手の獲得・放出があるだろうということは承知のうえで、2018-19シーズンユヴェントスの布を予想してみた。

 まずは現段階(7月13日時点)で加入した新戦を整理すると、C・ロナウドのほか、イタリア代表GKマッティア・ペリンポルトガル代表DFジョアン・カンセロイタリア人DFマッティア・カルダラ、ドイツ代表MFエムレ・ジャンを獲得。一方、元イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンスイス代表DFシュテファンリヒトシュタイナー、ドイツ代表DFベネディクト・ヘーヴェデスガーナ代表MFクワドォー・アサモアチームを去った。

 過去の傾向から見る限り、アッレグ監督は新加入選手をいきなり中心に据えるのではなく、徐々にプレー時間を増やしながらフィットさせ、シーズン中盤から終盤にかけてピークを持っていくスタイルを好んでいる。とは言えC・ロナウドはやはり例外で、開幕前から彼中心のチーム作りに着手するのではないかと考えられる。またGKリンもプレシーズンポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニー以上のパフォーマンスを発揮することができれば、いきなり正守護の座を掴むことができるかもしれない。

 最終ラインは右からイタリア代表DFマッティア・デ・シリオモロッコ代表DFメディ・ベナティアイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニブラジル代表DFアレックスサンドロの4人をベースに戦いながら、右サイドバックカンセロセンターバックのカルダラを上手く組み込んでいく形になると予想。退団が噂されるイタリア代表DFダニエレ・ルガーニが残留した場合は、ベナティアレギュラーを争うことになる。

 中盤から前はシステムによってメンバーが大きく変わってくるため、フォーメーションごとに予想を立ててみる。

◆「4-3-3」

 1番ハマりそうなのは「4-3-3」ではないだろうか。逆三角形の中盤底にボスニアヘルツェゴヴィナ代表MFミラレム・ピアニッチ、インサイドハーフドイツ代表MFサミ・ケディラとフランス代表MFブレーズ・マテュイディが並び、3トップは右にアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラ、左にブラジル代表FWドウグラスコスタ、中央にC・ロナウドシステムが機すればこの攻撃ユニットは“DDCトリオ”として話題になるだろう。もちろん、中盤では新鮮ジャンや若いウルグアイ代表MFロドリゴ・ベンタンクールらが、前線ではコロンビア代表MFフアン・クアドラードやクロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチらがレギュラーの座を争う。

◆「4-2-3-1」

 昨シーズン最も多く採用された「4-2-3-1」を継続するのであれば、ピアニッチとマテュイディ、あるいはケディラがボランチを組み、右にD・コスタ、左にマンジュキッチ、トップ下にディバラ、最前線にC・ロナウドが入る形になりそうだ。退団が濃厚とみられるアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインは、チームに留まるのであればC・ロナウドとのポジション争いを強いられることとなるだろう。

◆「4-4-2」

 そのほかのオプションとしては「4-4-2」も試してみる価値はあるかもしれない。中盤は右からクアドラード、ピアニッチ、マテュイディ(ケディラ)、D・コスタを並べ、ディバラ、あるいはマンジュキッチとC・ロナウドがツートップを組む形だ。

◆「3-5-2」「3-4-2-1」


 そしてもう一つ考えられるのが3バックだ。レオナルド・ボヌッチが抜けた昨シーズンはほとんど採用しなかったシステムだが、アタランタで3バックの中央を務めていたカルダラが加入したことで、同選手が々にフィットすれば有効なオプションとなり得るかもしれない。その場合は「3-5-2」と「3-4-2-1」が考えられ、前者であればディバラ、あるいはマンジュキッチとC・ロナウドがツートップ後者であればディバラとD・コスタがシャドーの位置に入り、C・ロナウドワントップを務める形が理想か。

 様々な予想を並べてみたが、これらはあくまでも現時点のメンバーで考えられる起用法だ。今後のマーケットでさらなる戦の獲得、あるいは選手の売却が行われる可性もあり、今ユヴェントスの動向からが離せそうにない。

D・コスタ、ディバラ、C・ロナウドの“DDCトリオ”が形成される…? [写真]=Getty Images