7カ国争奪戦の末にJリーグ移籍を決断

 元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスは、J1サガン鳥栖に電撃加入することが決まった。“神の子”の元には数多くのオファーが届き、オーストラリアのシドニーFCも有力候補の一つされていたが、クラブCEOは「高いリスクが伴う」と撤退した理由を明かしている。英サッカー専門誌「フォー・フォー・トゥー」オーストラリア版が報じた。

 今季限りでアトレチコ・マドリードを退団したトーレスは、中国やアメリカからの関心が取り沙汰されてきた。また、10日の鳥栖移籍発表後にはフランス、イングランド、ドイツ、スペインからオファーがあったことも明らかとなり、引く手数多な状況でのJリーグ移籍決断だったようだ。

 オーストラリア1部Aリーグ王者のシドニーFCも、トーレス獲得に名乗りをあげていたクラブの一つだった。リーグ得点王のブラジル人FWボボがトルコに、もう一人の得点源である元ポーランド代表MFアドリアン・ミエジェイェフスキが中国に移籍することが決まり、その穴埋めを託すビッグネームとして、”神の子”に白羽の矢を立てていた。

 最終的には獲得は実現しなかったシドニーFCだが、同クラブのCEOを務めるダニー・タウンゼント氏は、トーレスのような新たな看板が欲しい心情を認めたうえで、リスクの高い巨額投資を望んでいなかったことを明らかにした。


リスクの高いオプションには「投資できない」

「資金は、我々がこれまで示してきたように、然るべき時には惜しみなく支払うつもりだ。しかし、高いリスクが伴うオプションに投資するわけにはいかない。シドニーFCは常に革新的でありたい。クラブだけでなく、リーグを押し上げる存在であり続けたい。私はオーストラリアサッカー連盟の取締役としても働いていたことがあるが、もしポジティブな影響をもたらすゲストプレーヤーを獲得する機会があれば、理に適った金額で招くことを楽しむだろう」

 シドニーFCは過去に元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロを獲得した経緯がある。トーレス加入に期待が膨らむなか、高額な投資への“費用対効果”を考慮した末、「高いリスク」と判断したようだ。

 鳥栖で初のJリーグ挑戦に臨むトーレスだが、シドニーFCを後悔させるようなパフォーマンスを披露できるだろうか。


(Football ZONE web編集部)

サガン鳥栖に加入することが決まったトーレス【写真:Getty Images】