7月13日、東京・渋谷の街で音声ARスパイゲーム「渋谷フォールアウト」が開催されました。8月3日公開の映画「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」の公開を記念した特別企画。トム・クルーズ演じるイーサン・ハントが所属する米国諜報機関IMFの諜報員として、渋谷に仕掛けられた時限爆弾装置を協力して解除する――というゲームです。何それすごそう。

【画像】渋谷に集まったスパイ(イベント写真レポート)

 全3公演450人が参加したこのスパイゲームに、ねとらぼ編集部も“潜入”してきました。「ドレスコード(できれば):黒い服」という指定に従って渋谷の会場に赴くと、スッ……とスパイ道具一式を渡されました。IMF極東支部の端末(スマートフォン)、イヤフォン、IMFロゴが刻まれたベスト、そしてサングラス。どこに出しても恥ずかしくない、そして一目で正体が見抜かれそうなスパイに変身しました。

 ストーリーは「何者かにより渋谷の街がハックされた。あと1時間で電力もセキュリティもダウンする。渋谷の街を歩き回り、隠された爆弾時限装置を端末を使って解除せよ」――というもの。端末には地図上に無数の赤い点が表示されており、どうやらその点1つ1つが時限装置のようです。

 端末からは、頼れる相棒ベンジー・ダン(演じるのはサイモン・ペグ/声は根本泰彦)の声が聞こえてきます。時限装置に近づくとベンジーが教えてくれる便利仕様。ただ、時限装置はかなり分かりにくい場所に隠れているので、かなり真剣に探さねば見つかりません。思っていた10倍くらい難しく、「ガチやんけ……」と思いました。

 さらに開始すぐに敵勢力により端末がハックされ、「大きく揺れる(=走る)とゲームオーバー」という展開に。スタート前は「渋谷の街中を(カッコよく)走り抜ける」イメージを持っていたのですが、実際は全力でキョロキョロしながら(歩きスマホしないよう気を付けつつ)テクテクと歩くという光景になりました。

 他の参加者と「見つかりました?」「いやーないですね……」と会話を交わしている間にも、他のメンバーが時限装置解除を続けているのか、赤い点が次から次へと青い点に変わっていきます。開始から10分ほど経過し、ようやく初めて時限装置の解除に協力できました。意外なほど達成感がある。

 ベンジーからの通信によると、敵勢力の「傭兵」が渋谷を徘徊し、諜報員を排除しにかかっている模様。その傭兵に捕まると端末が無効化されてしまい、ゲームから脱落してしまう仕組みです。傭兵の姿は事前に知らされていませんでしたが、実際に見かけると「あっ、あれは確実に傭兵だわ」と分かるあやしさ。さらに傭兵が近づくとベンジーが「その場から逃げろ!」と何度も警告してくるので、非常に焦ります。

 今回のARゲームが面白かったポイントは、爆弾解除ミッションと傭兵から逃げるミッションのバランス。時限装置の解除のためには、端末を使った近距離通信が必要。しかも解除までにはそこそこ時間がかかります(なお接続した人数が多いと解除が早くなるという仕組みがあるので、道中自然にふわっとチームができました)。装置の解除中に傭兵が近づいてくると、せっかく見つけた装置から離れて逃げなければいけません。しかも走って逃げてはいけない(傭兵も歩いて追いかけてくる)ので、かなりの緊張感があります。

 今回実際にあったシーンは、「あっ、時限装置見つけました!」→そばにいた人が寄ってきてみんなで解除→「うわっ、傭兵来てます」「こっち歩いてきてます」「止まって電話してる……」「また歩いてきたー!」→みんなで全力徒歩で逃げる、というもの。こういったその場限りのチームワーク体験を生み出すようになっているニクい仕掛けでした。

 制限時間の1時間はあっという間。その間にもベンジーが「なぜ敵勢力は渋谷を襲ったのか?」「彼らの本当の目的は?」を追求し、端末を通じて解説してくれています(ただこちらは時限装置解除と傭兵の動向にいっぱいいっぱいでした)。まさか○○○・○○○○ネタだったなんて(ネタバレ)……と驚いたところで、残念ながらタイムアップ。私たちの回は時限装置を全て解除することができませんでした。しかし大丈夫! いろいろなことがあり、渋谷の平和は守られました。

 渋谷の雑踏の中に怪しい人間が悠然と歩いていたり、自動販売機の下や植え込みの中に隠された時限装置を見つけたり、渋谷の地図の中にいつもと違った情報が埋め込まれていたり――と、日常の中に登場する非日常を楽しめたARスパイゲーム。1日限りにするのはもったいないと思ってしまうような、ぜいたくな体験でした。またいつかリバイバル公演をお願いします……!

(C)2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

渋谷の街を舞台にした1日限りの音声ARスパイゲーム「渋谷フォールアウト」