俳優の高杉真宙が13日、都内で行われた『虹色デイズ』(公開中)の公開記念トークイベントに登壇した。この日は、監督を務めた飯塚健から演技について絶賛され、俳優業は天職だと太鼓判を押される一幕もあった。

 水野美波の人気コミックを実写化した本作は、ちょっとおバカでお騒がせな男子高校生4人の友情と恋を描く青春ドラマ。高杉は、佐野玲於、中川大志、横浜流星と共にカルテット主演を務めた。この日、高杉と飯塚監督の初タッグとなった本作の撮影について、さまざまなエピソードを披露した。

 飯塚監督は高杉との初対面の際には、まず顔の小ささに驚いたそうで「何だこれ! 同じ人間かって」と笑顔で振り返った。高杉と本作で仕事をするきっかけについては、黒沢清監督の『散歩する侵略者』(2017)を観て驚愕したことを明かし、「やばい俳優が出てきたって思ったんです。だから一緒に仕事したいなってずっと思っていた」と嬉しそうに口にした。

 高杉は、監督が現場で見守ってくれている雰囲気があり、演技しやすかったと感謝の思いを伝え、本作で演技の成長が実感できたことを明かした。「僕は(演技に)柔軟力がなくて、そういう部分にトラウマがあったんです。準備していたことを固めすぎて、現場で対応できなくなるようなことがあった。それが今回の現場で少しわかるようになった気がしました」。

 高杉は、役者としては「どんなに良い役でも悪い役でも、それをやってあげたいと思いながらやっています」と演技についての考えを述べると、「その役で、どれだけその場に馴染めるかな、というのを常に考えています。ロケだと散歩してみたりとか、スタジオだと早く行って現場を眺めてみたりとか」と役づくりの工夫を述べた。

 そんな高杉に対して監督は、実際に撮影した際にも感心することが多かったそうで、自分がいかにカメラに撮られているかを把握する能力があると指摘。そして、高杉が出演した映画『君が君で君だ』(公開中)での演技を例に、演技のふり幅についても絶賛し、今後の活躍に期待を込めた。

 最後に「自分にとって俳優業とは何か」を問われた高杉は、まずは自分が楽しくやれればいいと思っているのだと笑顔で語った。そして、自分にとっての天職だと思えるようになれれば、と語る高杉に、監督は「天職だと思うよ」と太鼓判を押していた。(取材・文:名鹿祥史)

高杉真宙&飯塚健監督