イケメン俳優山崎賢人が、天才的な記憶をもつサヴァン症候群の小児外科医役を演じるドラマ『グッド・ドクター』(フジテレビ系)の第1話が12日に放送され、均視聴率11.5ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。好スタートを切りました。

 東郷記念病院病院長・賀明(柄本明)は、不採算&人材不足が続く小児外科を建て直すべく、医大を首席で卒業した新堂山崎)を新しいレジデント(専門領域の研修を行う後期研修医)として招くことを独断で決定。しかし、自閉症だと知れ渡ると、他の医師たちからは倫理的判断の有を問われ、反対論が湧き起こります。

 結局、6カの試用期間を設けることで議論は収束するのですが、小児外科主任高山藤木直人)を筆頭に、は露に冷遇されてしまいます。

 そんな中、導医の瀬戸夏美上野樹里)に従い、横紋筋肉腫で入院中の少年マサキの病室を訪れたは、再手術が必要であることを助言。しかし、再オペについては、頃合いを見計らって両親がマサキに説明する段取りになっていたため、の失言にマサキ母親激怒する事態を招いてしまいます。

 この失態を夏美から咎められても、何が悪いのかさっぱり理解できないくもコミュニケーションに難があることが露呈してしまうのでした。

 そして後日、は再びマサキの病室を訪れるのですが、ここでマサキの病状が一変。すぐにでも手術しなければ急死してしまう。そう判断するですが、治医である小児外科長・間宮啓介(戸次重幸)は、接待ゴルフで不在。そうこうしているうちにマサキが意識を失ってしまい、は独断でオペ室へ搬送します。

 すると、この騒ぎを聞きつけた高山が、自分の患者とマサキの同時オペを決行。見事にどちらも成功させて命を救うのですが、マサキを勝手にオペ室へ運んだに対して、「お前医者失格だ。今回は運が良かっただけだ。運が悪かったら、2人とも死なせてた」と激怒。またもや、と他の外科医たちとの溝が深くなってしまうのでした。

 しかし、結果的に息子の命が助かったため、マサキ母親のことを信頼するように。つらい抗がん剤治療にも耐えられるほどマサキは強い、とから太鼓判を押されたことで、再手術の必要があることを伝える決心をするのでした。

 その後、夏美とともにホルモン焼き屋へ。医者を志したきっかけをかれ、「お兄ちゃん大人になれませんでした。大人になれない子どもをなくしたいです。みんなみんな大人にしたいです」と、幼少期にを亡くしたことをニオわせつつ、今回は終了となりました。

 さて感想ですが、正直、このドラマにはまったく期待していませんでした。コミック実写化作品への演が相次ぎ、半ば揶揄の意味を込めて、“2.5次元俳優”と称される山崎賢人が、サヴァン症候群患者という難しい役どころを演じるということで、「悲惨なことになるのでは?」という懸念しかありませんでした。

 しかし、山崎いい意味で期待を裏切り、純像を作り上げ好演していたと思います。少なくとも、見ているこちらが気恥ずかしくなったり、チャンネルをすぐに変えたくなるような演技ではありませんでした。

 サヴァン症候群といえば、1988年開の映画レインマン』で、名優ダスティン・ホフマンが徹底した役作りを行い、アカデミー賞男優賞をはじめ各映画賞で軒並みタイトルを獲得する名演技を披露。その症例が知れ渡る大きなきっかけとなり、その後、多くの映画ドラマで題材に用いられるようになりました。

 日本でも中居正広演したドラマATARU』(TBS系)などが知られていますが、山崎の演技は、バラエティ番組でのイメージが強いために若干コント感が感じられた中居よりも上、ダスティン未満といった印。あくまでも個人的な意見ですけどね。

 これも自論ですが、サヴァン症候群テーマに扱う場合、もしかしたら役よりもむしろ、周囲の演者の方が高度な演技められるのかもしれません。患者に対して最初は戸惑い、やがて受け入れる、という心情的な変化を表現しなければいけませんから。『レインマン』にしても、ダスティンの演技がったのは、最初は自己中心的な性格だったものの、行動を共にするうちに心が洗われていった、役のトム・クルーズの存在があったからこそだと思います。

 で、このドラマ山崎を支えるのはかというと、上野樹里に柄本明、藤木直人などといった演技い。安心して見れました。今後、彼らが演じる医師たちにとって、病院内でのしがらみを一切気にせず、「の前に苦しんでいる子どもがいたら、はすぐに助けたい」とは、自分たちの理想の姿や初心を映し出すのような存在になっていくのかもしれませんね。を中心に、ドラマがどう展開していくのか非常に楽しみです。
(文=大羽

フジテレビ系『グッド・ドクター』番組公式サイトより