2018年7月5日から4日間、米国ロサンゼルスで巨大アニメイベントAnime Expo 2018(AX 2018)がスタートした。初日から数多くのファンが詰めかけて、本年も大盛況となっている。

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なかでもパネルと呼ばれるゲストが出演するトークや発表の企画ファンから人気だ。近年の参加者の拡大と共に、日本からのゲスト企業が参加するパネルも急増中である。

2018年に、なかでも注されたのが、フジテレビが新ブランド「+Ultra」を披露するパネルだ。「+Ultra」は「ノイタミナ」以来、フジテレビが新たに設けるアニメで、ハイクオリティテレビアニメを送りだす。
AX2018では、その第1弾『INGRESS THE ANIMATION』(2018年10月放送開始)、第2弾『revisions リヴィジョンズ』(2019年1月放送開始)にフォーカスした。また『INGRESS THE ANIMATION』では、原作ゲームのナイアンティックCEOジョンハンケ氏といった大物ゲストも登場するサプライズなトークになった。
もうひとつのサプライズは、『INGRESS THE ANIMATION』と『revisions』の第1話の上映である。上映を発表すると会場からは大歓が巻き起こった。作の異なる2作品ではあるが、日本東京からスタートするSFセルルックのCGアニメと共通する部分がある。エッジの効いたストーリーと演出、最新技術を駆使した映像と「+Ultra」のコンセプトが流れているからだ。

トークスタートは、フジテレビが「+Ultra」のコンセプトを披露。「ノイタミナ」の経験を踏まえて、バリューを持つ作品を世界的に届けることをすのが「+Ultra」である。最高のお金スタッフで作り上げると、意欲的だ。
その第1弾に選ばれたのが、『Ingress』である。『ポケモンGO』の開発・運営でもお染みのナイアンティックの位置情報システムを使ったアプリゲーム原作とする。ゲーム世界中に熱狂的なファンを持っている。


ビッグタイトルだけに、どうやってアニメ化を口説いたのかと思ってしまうが、アニメ化のきっかけはナイアンティック側からの提案なのだという。2016年フジテレビがナイアンティックに出資した際に、ハンケ氏が、『Ingress』のアニメ化を切り出した。実際にハンケ氏は、Anime Expoにこれまでも子どもと共に訪れたことがあるというアニメ好きだ。
もちろん、合理的な理由もある。もともとゲームの後ろにあるストーリーをうまく表現する方法がないか検討していた。フリーダムな表現方法、世界中に伝わる、さらに製作予算感も含めて、アニメが最適と結論を出した。
太多氏は、ナイアンティックのこうした情熱に押され、『Ingress』をハイクオリティアニメにしようと決断した。

そのクオリティを実現するべく選ばれたのが、新アニメスタジオクラフターである。さらに監督は若手の櫻木平氏を起用した。
櫻木監督は、「もともと有名な作品だが、ゲームをやっている人も、やってない人も楽しめるものにする」と意欲いっぱいだ。

クラフターの石井プロデューサーは、「20代後半から30代の若いスタッフが作っている。いま分岐点にあるアニメ業界に新しいハイクオリティアニメが生まれるのでないか」と話す。さらに「ジョン(・ハンケ)さんとハリウッドの脚本が素晴らしいシナリオには自信がある」と、強い言葉であった。

revisions』では、谷口悟朗監督CG監督平川孝充氏のビデオメッセージからトークを始めた。会場に登壇したのは、フジテレビ彬俊プロデューサーアニメーション制作白組から井出和哉プロデューサー、さらにスロウカーブの尾聡明プロデューサーである。


プロデューサーは、谷口悟朗監督実写に匹敵するような強度のある作品を作りたいと話していたのが企画のはじまりと説明。さらに井出プロデューサーが、それが「+Ultra」のコンセプトと一致したと続けた。

トークでは、主人公・大介の性格について炸裂。個性たっぷりのキャラクターが登場することになる。さらに白組テレビアニメセルルックCGに挑戦するところも見どころだ。
10月スタートの「+Ultra」は、スタートから見逃すことの出来ない注の新アニメになりそうだ。
【ほかの画像を見る】左から大田亮氏、ジョン・ハンケ氏、櫻木優雄平監督、石井朋彦プロデューサー

左から大田亮氏、ジョン・ハンケ氏、櫻木優雄平監督、石井朋彦プロデューサー