猟奇的なシリアルキラーの中には、自らの犯行を誇示するように、あえて現場になんらかの跡を残す者も少なくない。とはいえ、このたびインドで発生した強盗事件の犯人の行動は不可解極まりない。

 地元インディアン・エクスプレス」などによると、ウッタル・プラデーシュ州の医療系大学で警備員として働くラムディンさん(62歳)は6月末、自宅で強盗の集団に襲われた。彼らに暴行を受けたラムディンさんは、襲撃の最中に意識を失ってしまう。

 猛腹痛とともに意識を取り戻したラムディンさんは、バイクを売却して得たばかりの現5万ルピー(約8万円)が消えていることに気づく。警察強盗被害については届けたが、腹痛については放置していたという。

 その後、10日たっても症状が善しないことから、ようやく同州の工業都市カーンプル・シティ病院を訪れて部のX線写真を撮影したところ、腸内に金属製のタンブラー(飲料用カップ)がとどまっていることが判明したのだった。

 ラムディンさんの治医は話す。

「彼は、肛門から膿を垂れ流しながら病院にやって来た。部のタンブラー肛門から挿入され、直腸にとどまっていた。暴の襲撃後、彼は意識を失ったので、何をされたか覚えていないと言っている」

 タウナギや徳利、ゴルフボールなどの異物を自ら肛門に挿入し、病院で治療を受ける者は中国などでも数多く報告されている。しかし、強盗事件で犯人に異物挿入されたという例はあまり聞かない。

 タンブラーの摘出も、困難を極めたようだ。

「初めは肛門から引っこ抜こうと1時間ほど試行錯誤したが、ダメだった。そこで開手術を行い、摘出した」

 こうして出てきたタンブラーは、350mlの飲料缶の直径はありそうな広口タイプ理やりとはいえ、こんなものがよく肛門に入ったものだと感心してしまう大きさだ。

 しかし、意識を失った被害者の肛門タンブラーを挿入して立ち去るという犯人らの行動の的はなんだったのか? は深まるばかりだ……。

ラムディンさんの腹部から摘出されたタンブラー