「今年1月に亡くなった星野仙一副会長の弔い合戦で今季優勝して、田さんが監督からGMに、というのが既定路線だったようですが、それが崩れましたからね。ただ、彼の名前が出てくるのは意外でした」(スポーツデスク

 最下位低迷で梨田昌孝監督が引責辞任した楽天が、編成部門の責任者であるGM野球評論家石井一久氏(44)を招聘して再建を図るという。

 ヤクルトドジャースなど日4球団で通算182勝を挙げた石井氏が日本の球団のGM職に就けば、元メジャーリーガーとしては初。「アメリカ好きでメジャーかぶれの三木(浩史)オーナーらしい」(パ・リーグ担当記者)というが聞こえてくる。

オーナー携帯でオーダーを示されていたことが騒動になったデーブ大久保監督もそうでした。西武時代に1Aに野球留学したことを売り込んで、『よく勉強してる』と評価された訳でね」(同前)

 一方、ベテラン記者は「オーナーは権威のあるブランドが好きですからね」と明かす。球団設立当初、球団カラー報道が「エンジ」と言っていたら、「クリムゾンレッドと書いてくれ」とお達しが出たとか。「オーナーはハーバードの大学院MBAを取っていて、そのスクールカラークリムゾン……。こだわりが強いんです(笑)」(同前)

 楽天欧州サッカーバルセロナと年73億円のスポンサー契約を結び、下のヴィッセル神戸で去年はポドルスキ、今年はイニエスタというビッグネームを獲得。さらにNBAのウォリアーズとも3年67億円という大契約を結ぶなど、“グロバル戦略”を打ち出している。

「全て三木さんのメジャースポーツ好きから始まったこと。本人も熱心に勉強しているからこそ現場に口も出す。プロ野球オーナー会議も今は三木さんの独壇場で、外国人の撤とか、頭の固いオーナーたちが驚くことを言うだけ言って、『仕事があるので……』と先に出ていくので苦笑いされてます」(同前)

 そんな三木氏が石井を気に入っているのは間違いない、と言われる根拠は、今年2月のあるシーン楽天キャンプ地・沖縄での阪神との練習試合をスタンドで並んで最後まで観戦していたという。

 天の声を聞くだけではないGMになれるのか、楽しみだ。

(「週刊文春」編集部)

解説には定評のある石井氏 ©共同通信社