VR内での移動は、どんな方法が望ましいのか?」という問題については、ここ数年にわたって様々な模索がなされています。例えばコントローラーで行き先を定してワープするように飛んだり、部屋の中にセンサーを設置することで実際に歩いて移動してみたり、といった方法が存在しています。

では、その場に立っているだけで、周囲がいつの間にか違う色に変わっていくようなことがあるとしたら、どのような気持ちになるのでしょうか? この不思議な感覚を体験できる、シーン転換に関する360動画開されています。

ボクセルトランジション式”というこの移動遷移の動画を作成したのはVoxelKei氏(@VoxelKei )。ゲームエンジンUnityを用いて作成しています。同氏はこれまでにも、ワープゲートをくぐって360写真の中へと移動する、「SpatialGate」等を発表していました。今回はどのような方法で移動を行うのでしょうか。

周囲を埋め尽くす無数のオブジェクト、そして…


まず、公園のような広い屋外に立っている様子が映し出されます。

すると、周囲を半透明の立方体が埋め尽くしていきます。

地面だけでなく、上からも色を埋め尽くす数のオブジェクト


周囲をオブジェクトで囲まれ、すっかり色が見えなくなってしまいました。


オブジェクトが少しずつ消えていきますが……見えてきた色は先ほどの公園ではありません。


再びあたりを埋め尽くすオブジェクトが出現。


消えていくと…また新しい色が見えてきました。

周囲に数の立方体が現れて色を覆い隠し、オブジェクトが消えていくと別のシーンに移動しています。そしてまた立方体が辺りに積み重なって色が消え……というが繰り返され、別世界ワープするような、あるいは世界の前で再構築されていくような感覚を体験できます。

また、以下の動画は一体VRヘッドセットOculus Go」で本シーンキャプチャした動画です。オブジェクトのきらめきはSF映画ゲームワンシーンのようです。

自分の周りに違う空間を再構築するという感覚

今回の方式について、VoxelKei氏に今後の応用について伺ったところ、「SpatialGate共々、いろいろな環境(360映像でも3D間でも)をVRで体験するにあたっての演出として使っていきたい」とのこと。

SpatialGateでは、自分がゲートをくぐって向こう側の間へ”行く”点が強調されます。これに対して、このボクセルトランジション式では「自分の周りに違う間を再構築するという感覚を得られること」が期待されています。

作者のVoxelKei氏は、ほかにも現実間に3Dモデルを表示できるMRデバイス「HoloLens」専用アプリHoleLenz Gate」や、日本列島全体をVR間内に再現し自由に飛び回ることができる「日本列島VR」、Oculus Goで楽しめる360動画日本列島360」も開発しています。

(参考)Twitter