入社後すぐに転職サイトに登録し、再び就職活動を始める新入社員が急増していると「日経新聞電子版」が8月7日に報じた。ネットで議論を呼んでいる。

大手転職サイトの中には入社1カ月以内のサイト登録者数が10年間で約30倍に増加したところも出るほど、今や転職活動の開始は超早期化。その背景には、希望した仕事を任されないことに不満を感じたというケースはもちろん、定年までひとつの会社に勤めようとする意識の希薄化や就職活動の日程前倒しの影響による企業研究の不足などがあるという。

記事では今春新卒で入社し、技術職なのにPCを触ることがない企業から5月末に退社した例や、英語力を生かせないという理由で在職中に転職活動を行い6月に内定を得た例が紹介された。

Twitter上では転職活動開始の超早期化について、一社に長く勤める“就社”は崩壊しているため、就職した会社が“違う”と感じたらすぐに辞めても問題ないといった声や、20代のうちに様々な会社で働くことで自分を知ることにもつながるという声など、好意的な意見が上がっている。

一方では、辞める気持ちはわかるが入社1カ月以内に辞める人とは働きたくないといった意見や、新卒側の“甘え”もあるのでは? という辛辣な意見もあった。

また、入社後のイメージが想像しづらい面接方式や事実とは異なる求人内容、新人育成計画の甘さなど、企業側の責任もあると指摘する人も見受けられた。

人材サービスを手がけるレバレジーズが8日に発表した調査結果でも、同社サービスに登録した2018年新卒の約6割が入社を後悔。そのうち、29%が1カ月以内に退職しており、約88%が入社から3カ月以内に退職を決めたという。また、40%超が短期離職をしても「第二新卒として就職活動が出来るので、特に問題だと思っていない」と回答した。

確かに会社や仕事がイメージと違う、あるいは自分には合わないと気づいたのなら、第二新卒扱いになる大学卒業後3年以内に転職した方が賢明な判断ともいえそう。終身雇用制度も崩壊し、“3年で一人前”はすっかり死語?

(山中一生)

■関連リンク
「入社後すぐ再就活」急増 条件合わず、帰属意識も薄く
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33885810X00C18A8CC0000/
2018年新卒、約6割が入社を後悔
http://leverages.jp/news/2018/080801/