世界最大規模の同人誌即売会『コミックマーケット94』(C94)が10日、東京ビッグサイトで開幕した。昨年の『夏コミ』(C92)は3日間で計50万人以上(コミックマーケット準備会発表)が来場したが、今年は台風一過による晴天で“極暑”が予想され、コミケ準備会からは“暑さ対策”への注意が呼びかけられている。そこで、3日間のイベントを有意義に過ごすため、コミケ準備会に熱中症対策について話を聞いた。

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■直射日光を受ける後頭部は50度にも「待機列にいる際は特に注意が必要」

 歴戦のボランティアスタッフによる誘導の元、整然と並ぶ待機列の美しさは毎回ネットでも話題となっている。「それは、ビッグサイトで培われた20年以上の歴史。つまり、先輩から引き継いだノウハウのおかげです」と語るのは同準備会・共同代表の市川孝一氏。

 そんな“日本でもっとも美しい待機列”だが、日陰が少ない屋外では参加者の消耗も激しい。今回も朝9時半の時点で35℃となっており、正午にかけてさらに気温の上昇が予想されている。『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)でおなじみの気象予報士・依田司氏も、「台風13号の通過後は盛夏が戻り猛暑がぶり返す見込み。コミケが行われる週末からお盆休みにかけて、三度目の暑さのピークを迎えそうです。予想では、朝8時ごろにはすでに30度超え。この時、直射日光にさらされている後頭部は50度にも達するほど炎天下は危険です。日差しを遮る帽子や日傘をお勧めします」と指摘しており、待機列にいる最中は特に注意が必要だ。

 そこで同準備会も、SNSなどを通じて以下の点について呼びかけを行ってきたという。「睡眠を充分に取る、朝食をしっかり食べる」「定期的に水分・塩分を補給する、必ず水分を持参する」「つばの広い帽子や日よけなどを身につける」「動きやすい・風通しのよい・疲れない服装、履き慣れた靴で来場する」といった具合だ。

 また、今回は海外からの参加者に向けても、Facebookの公式ページにて、英語、韓国語、中国語(繁体・簡体)での呼びかけも行っている。これからビッグサイトに訪れる場合は、上記の点を十分考慮し、万全の体制でコミケに臨んでほしい。

■「コミケ雲」は噂ではなく本当だった!「発生した際は“危険シグナル”と思ってください」

 昨年の夏コミ(C92)で同準備会の市川氏は、「コミケは“永遠に続く文化祭”」だと話してくれたが、今年も来場者の心を癒すコスプレイヤーたちの存在や、叶姉妹の参加日はいつ? 伝説の「コミケ雲」が見られるのでは?と、何かと話題は尽きない。

 “コミケ伝説”のひとつとして語り継がれる「コミケ雲」だが、実際にそのような状況が発生していたのかどうか同準備会に聞くと、「13年夏の時には、東展示棟の上に、雲状のものが発生したのは確認しております」と回答してくれた。13年夏のコミケ84は、開催3日間とも猛暑日という暑さだったようで、今年はそれ以上の猛暑が予想されている。「コミケ雲」発生に一喜一憂するのではなく、「コミケ雲」=危険シグナルであることを認識しておくことが必要だ。

 実際、同準備会もTwitterで『あの夏以降、準備会も同じ状況が発生した場合に備えての準備をしています』と言及。「14年夏のコミケット86より、東地区の救護室の場所を東4ホールから、より広い東1ホールの主催者事務室により場所へ移し、万が一傷病者が増えた場合でも、対応が出来るようにしている」とのこと。また、場外救護のテントにスポットクーラーを導入し、会場外で気分が悪くなった方が休息しやすい環境を整えたりもしている。

 とはいえ、最終的に自分の身を守るのは“自己管理”となる。体調に自信がないときや、体調が悪いときには無理をしないこと。気分が悪くなったらできるだけ早く周りの人や準備会スタッフに声をかける(混乱を避けるため、いきなり119番通報しない)といったコミケマナーを守りつつ、『夏コミ』ライフを楽しんでもらいたい。

 『コミックマーケット94』(C94)は、8月10日(金)~12日(日)の3日間、東京ビッグサイトにて開催。
 
『コミケ94』が開幕。会場の東京ビックサイトの気温は35℃に到達