■柏レイソル 前節で連敗脱出、内容面にも改善の兆し

【プラス材料】
 連敗がようやく止まり、リーグ再開後初勝利を挙げた。これまで連敗中には「攻撃イメージの共有ができていない」という言葉が聞かれたように攻撃の形を見出せなかったのだが、札幌戦ではビルドアップの入り口として中盤にリズムを生み出す手塚康平のパスや、江坂任と瀬川祐輔のコンビネーション、そこに伊東純也のドリブル突破が見事にかみ合い、得点自体は2点に終わったものの何度も決定機を作り出した。

 また、試合終盤には新加入のナタン・ヒベイロが初出場を果たした。短い出場時間ではあったが、ジェイと都倉賢を目掛けたパワープレーを跳ね除け、今季の課題でもある“試合終了間際の失点”という悪癖を出さずに試合を終わらせることができた点も評価していい。

 結果と試合内容から見ても、長いトンネルを脱した感がある。

【マイナス材料】
 守備陣のリーダーとして、ここまでチームを引っ張ってきた鎌田次郎が今節は出場停止となる。したがって新加入のナタンのスタメン出場が予想されるが、パク・ジョンスと組むセンターバックコンビは外国籍選手同士となるため、連携面には不安が残る。

 さらに気になるのはクリスティアーノの不調だ。献身的なプレーや戦う意欲を剥き出しにする姿勢は変わらないが、5月2日の湘南戦以来8試合無得点が続く。決定的なシュートはことごとく枠を逸れ、ドリブルも本来の切れを欠くため彼らしいダイナミックな突破が見られない。

 中村航輔は依然として状態を考慮されて欠場。札幌戦ではキム・ボギョンが体調不良でメンバー外となり、主力選手の状態も気がかりなところである。

文:鈴木潤

■ベガルタ仙台 3戦連続の複数失点、試合終盤まで集中力を保てるか

【プラス材料】
 なかなか勝利という結果が出せていないが、仙台は攻撃面では手応えを得られる試合が続いている。特に中野嘉大が2試合連続でゴールを決めており、好調。攻撃的MFの位置でも左ウイングバックでもゴールにつながる仕事ができていることが、チームにとって大きなプラス材料だ。また、中野は昨季もリーグ第19節で、柏相手にゴールを決めている。3試合連続のゴールが期待される。

 昨季はリーグ戦で1勝1分、今季も開幕戦で1-0と勝利しており、柏との相性は良い。その開幕戦でゴールを決めた板倉滉の活躍にも、期待したいところ。この試合を最後にU-21日本代表の遠征に向かうために、置き土産としての勝利に貢献しようと士気を上げている。

【マイナス材料】
 最大のマイナス材料は、結果が出ていないところ。最近3試合の仙台は勝ちがない。攻撃面での手応えに対して、守備面では修正が必要で、その3試合ではいずれも複数失点を喫している。第18節のC大阪戦や前節の磐田戦では、後半アディショナルタイムに手痛い失点をしており、最後の時間帯まで守備の集中が続いていないことが不安点だ。

 また、負傷で離脱している野津田岳人と矢島慎也の復帰まで、時間がかかっている。特に矢島は全治約12週間と、終盤まで復帰が難しい。攻撃の組み立て役が抜けるのは痛いが、代わって出場する選手がこの穴を埋める役割を果たさなければならない。

文:totoONE編集部

今節のスタメン起用が予想されるナタン・ヒベイロ。柏守備陣の力となれるか [写真]=J.LEAGUE