8月11日は、月が地球に最接近する「スーパームーン」となる。筆者が何度も警告してきた通り、大地震の発生に警戒すべきタイミングだ。6月14日に新月とスーパームーンが重なった時は、その4日後に大阪北部地震(M6.1)が発生し、大きな被害が出た。今回のスーパームーンは部分日食と重なる非常に珍しいタイミングであることから、11日前後は特別に注意しなければならない。


■スーパームーン前後に大地震が起きまくっている!

【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2018/08/post_17822_entry.html】

 本来「スーパームーン」とは天文学用語ではなく占星術用語であり、その定義も一様ではないが、一般的には月の地心距離(地球の中心から月の中心までの距離)が36万キロ未満になる現象のことを指す。この基準に照らし合わせると、今年はスーパームーンが5回もある珍しい年で、8月11日が今年最後となる。では2018年、すでに観測された4度のスーパームーンの前後に、世界各地でどのような地震が起きていたのか、以下にまとめてみよう(M6.0以上または最大震度4以上)。

◎1月2日:満月
1月6日:千葉県北西部 M4.8、最大震度4

◎1月31日:満月・皆既月食
1月29日:アフリカ南沖 M6.6
1月31日:アフガニスタン M6.1
2月1日:ウォリス・フツナ沖(南太平洋) M6.0
2月6日:台湾・花蓮 M6.1

◎6月14日:新月
6月18日:大阪北部地震 M6.1、最大震度6弱

◎7月13日:新月・部分日食
7月13日:バヌアツ諸島 M6.4
7月15日:イエメン M6.0

 このように、スーパームーンの前後(とりわけ数日後まで)の期間に、M6規模以上の大地震が起きているのだ。また、上に示したように今年のスーパームーンは、日食や月食を伴うケースが多い。筆者の経験からすると、スーパームーンが単独で起きる場合よりも、さらに地震に注意が必要と思われる。しかも、下に示すように8月11日のスーパームーンに対応すると思しき地震がすでに発生しているのだ。

◎8月11日:新月・部分日食
8月5日:インドネシア・ロンボク島 M7.0


■過去30年間の日食前後に起きた大地震

 では、2018年のスーパームーンと地震が連動しやすいことをさらに補強するため、過去の日食の前後、大地震が起きたケースがどれだけあったのか調べてみた。直近30年で観測された日食の前後1週間に起きたM7.0以上、または最大震度5以上の地震を以下に示す。

◎1990年7月22日:皆既日食
1990年7月16日:フィリピン、バギオ大地震 M7.8、死者1621人

◎1998年8月22日:金環食
1998年8月20日:小笠原諸島西方沖 M7.1、最大震度3。

◎1999年8月11日:皆既日食
1999年8月17日:トルコ大地震 Mw7.6、死者17000人

◎2000年7月1日:部分日食
2000年7月1日:神津島近海 M6.4、最大震度6弱

◎2000年7月31日:部分日食
2000年7月30日:三宅島近海 M6.5、最大震度6弱

◎2003年5月31日:金環食
2003年5月26日:宮城県沖 M7.1、最大震度6弱

◎2005年10月3日:金環食
2005年10月8日:パキスタン地震 M7.6、死者約8万7千人

◎2007年3月19日:部分日食
2007年3月25日:能登半島地震 M6.9、最大震度6強

◎2007年9月11日:部分日食
2007年9月12日:スマトラ島沖地震 Mw8.5

◎2010年1月15日:金環食
2010年1月12日:ハイチ地震 Mw7.0、死者31万人以上

◎2013年11月3日:金環皆既日食
2013年11月3日:トンガ諸島 M6.2

◎2013年11月13日:皆既日食
2013年11月12日:ロシア M6.6

◎2015年9月13日:部分日食
2015年9月16日:チリ中部 Mw8.3

◎2017年8月12日:皆既日食
2017年9月7日:メキシコ・チアパス地震 Mw8.2、死者91人

◎2018年8月11日:部分日食
2018年8月5日:インドネシア・ロンボク島 M7.0、死者300人以上

 このように、世界各地で15件の大地震が起きているが、どれも大きな被害を出した地震ばかりだ。念のため、これらは日食が単独で起きた場合の例ではあるが、今回のようにスーパームーンと重なる場合、さらに地震に警戒する必要があることは指摘するまでもない。


■すでに要注意期間に入っている!

 前述のように、すでに今月5日にインドネシアのロンボク島でM7.0の地震が発生し、300人以上の死者が出ている。この地震は、11日のスーパームーン(新月)と部分日食の影響下で起きたと考えられるが、これだけで終わるとは限らない。筆者は昨年の記事で「環太平洋時計回りの法則」を提唱したが、リング・オブ・ファイア(環太平洋火山帯)上で大きな地震が起きた後は、震源が時計回りに移動していき、次は日本付近で大きな地震が起きる可能性が高くなるのだ。

 トカナでもおなじみの占い師、Love Me Do氏は7月の記事で、8月11日前後は地震・噴火・豪雨・台風などの自然災害に注意が必要と警告しているが、もちろん筆者も同意見だ。しかも今回はスーパームーンが重なるとなれば、少なくとも1週間後の18日頃までは、ロンボク島で起きたような大地震が日本でも起こる可能性を考慮しておかなければなるまい。

 また、余談ではあるが、ロンボク島地震は5日の現地時間19時46分37秒(日本時間20時46分37秒)に発生したが、4年前の記事で紹介した恐るべき法則に従っていることが判明している。実は、世界各地で起きる大災害や大事件は、不思議なことに「○時46分」に発生する例がとても多いのだ。たとえば、阪神・淡路大震災、9.11同時多発テロ、東日本大震災、チリ地震など。これは一体どういうことだろうか? 今後、さらなる分析が必要となるだろう。

 いずれにしても、11日のスーパームーンと部分日食という強力な組み合わせのもとでは、どんな大地震が起きるか、筆者も正直なところ推測し切れない部分がある。どのような事態が起きても冷静に対処できるように、もう一度備えを確認しておこう。
(百瀬直也)


※イメージ画像は、「Thinkstock」より

イメージ画像は、「Thinkstock」より