9人が乗った群馬県の防災ヘリコプター「はるな」が同県中之条町の山中に墜落した事故で、県は11日、新たに7人が収容され、9人全員の死亡が確認されたと発表した。県警によると、このうち機長ら県防災航空隊員2人と吾妻広域消防本部の消防隊員4人の身元が判明。県警は残る遺体の身元確認を進めるとともに、詳しい事故原因を調べる。

 ヘリは10日午前10時すぎに墜落したとみられ、長野県との県境にある横手山付近で機体の残骸が見つかった。同日中に8人が発見され、うち2人の死亡が確認されていた。

 自衛隊や県警、消防などは11日早朝から、捜索と救助活動を再開。墜落現場で行方不明となっていた1人を発見し、自衛隊などのヘリで計7人を陸上自衛隊相馬原駐屯地(群馬県榛東村)に搬送したが、同日午前11時40分ごろまでに全員の死亡が確認された。

 はるなには、運航・整備を受託していた東邦航空(東京都江東区)の機長と整備士ら防災航空隊員4人、吾妻広域消防本部の隊員5人の男性計9人が搭乗していた。

 10日午前9時15分ごろ、全線開通を控えた約100キロの登山道「ぐんま県境稜線(りょうせん)トレイル」を上空から視察するため、群馬ヘリポート(前橋市)を離陸。同10時45分に戻る予定だったが、同10時すぎ、横手山付近を飛行しているのが確認されたのを最後に、消息が分からなくなった。 

〔写真説明〕防災ヘリコプターの墜落事故現場を捜索する陸上自衛隊隊員ら=11日、群馬県中之条町(陸自第12旅団提供)

防災ヘリコプターの墜落事故現場を捜索する陸上自衛隊隊員ら=11日、群馬県中之条町(陸自第12旅団提供)