8月6〜8日にイランを訪問した北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相は「非核化は支持するが核知識を放棄しない」と述べ、核を含む全ての大量破壊兵器と弾道ミサイルの「完全かつ検証可能で不可逆的な廃棄(CVID)」を公式拒否した。イラン国営メディアらが9日(現地時間)報道した。米トランプ政権で米朝間の非核化交渉が始まった以来、北朝鮮が核知識を維持すると明らかにしたのは今回が初めて。

李外相は8日、イランのアリー・ラリジャニ国会議長と会談し、米朝間の非核化交渉について意見を交わした。

会談で李外相は「我々の主な目標である朝鮮半島の完全な非核化を達成するには、米国が自分の約束を守らなければならないが、(彼らが)そうすることを拒否している」と主張し、米国との交渉で約束を守るために非核化に合意したが、米国が北朝鮮に対する敵対を放棄しないため、核知識を維持するとの考えを明らかにした。

李外相が述べた核知識(Nuclear Technology)が正確に何を意味するのかは知られていない。しかし、非核化と核知識を分けることにより、米国が当初求めていたCVIDに線を引く発言との分析が多い。

米メディア・ボックス(VOX)は8日、マイク・ポンペイオ国務長官が率いる米交渉チームが現段階ではCVIDの代わりに、北朝鮮の核兵器保有量を確認し、「6〜8ヶ月内の60〜70%の廃棄」を目標に置いていると伝えた。しかし、北朝鮮は先決条件で終戦宣言を要求し、これを拒否していたと報じた。

今回の会談でラリジャニ議長は李外相に「米国が交渉で合意した義務を守ったことは一度もない」と述べ、米国への敵意を表わした。李外相も米国に対する警戒を緩めてはいけないとしながらも、「北朝鮮の新しい経済開発政策のためには、安全保障を確保する必要がある。南朝鮮(韓国)との良好な関係がその一つ」と述べ、韓国とは良い関係を維持していく態度を示した。

(翻訳編集・齊潤)

イランを訪問した北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相は「非核化は支持するが核知識を放棄しない」と述べ、CVIDを公式拒否した。(ATTA KENARE/AFP/Getty Images)