中国の動画配信サービス「bilibili(ビリビリ)」が、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の「コミックマーケット94」に初出展した。コミケ初出展の狙いは、日本企業への知名度アップだ。

 「bilibili」は、中国のIT企業「bilibili」(本社・上海)が中国で運営している動画共有配信サービスで、17~25歳のネット世代に人気がある。アニメやマンガ、ゲームに強く、日本で放送される多くのアニメも、中国で配信している。日本の「niconico」のように動画内にコメントが“弾幕”のように入るのも特徴。「弾幕」の利用やコメントを書いたりするには「科挙」と呼ばれるテストを受けて合格する必要がある。「科挙」の合格者は7500万人以上で、年に1回は上海で大規模イベントを開催している。

 今回の出展について、日本での動画サービス開始のための布石か聞いてみると、担当者は「そうではなく、サービスの知名度アップが狙いですね。我々は日本でコンテンツの買い付けをするので、日本の企業に知られていることが重要なんです」と明かした。

 今回のコミケ出展に合わせて、キャラクターの「22」と「33」のフィギュアなどのグッズを中国から持ち込んで販売しているが、既にグッズを日本国内で扱いたいという問い合わせもあるという。既に日本のアニメの製作委員会に出資した実績もあり、同社のアニメ制作スタジオも稼働している。担当者は「コミケ初出展ですが、グッズの売れ行きも良くうれしく思います。日本と中国の懸け橋になれたら」と話している。

「コミックマーケット94」の「bilibili」ブースに登場したキャラクター