群馬県高崎市の「じわジェニック」な風景を発信する「#インスタグンマー高崎」について、高崎市総務部企画調整課の中沢弘志さんに話を聞いた。

高崎市のじわジェニック風景が話題

高崎市内のよく見るとなんだかじわじわと面白い「じわジェニック」な風景を発信する「#インスタグンマー高崎」が話題になっている。

「#赤ヘル軍団」というハッシュタグがついたお地蔵さんの写真や、「ハ」の字のクセがすごい衣料品店の看板など、市内のじわじわくる光景が投稿されている。

ネット上で「吹いた」「めっちゃ楽しそう」「ハッシュタグが的を射てて最高」「思わずクスッとしてしまって悔しい」「やるな群馬」「この町、いろいろと攻めてます」など話題になっている。

高校生も参加する製作委員会が運営

同サイトは高崎市内の高校生とプロのカメラマン・ライターで構成された「インスタグンマー高崎製作委員会」が運営している。

参加している高校生たちが地元の「じわジェニック」なスポットを発掘して発信。

一般の人も「@instagunmer」に向けて「#インスタグンマー」「#高崎」のハッシュタグをつけて投稿すると、サイト内に表示されていく仕組みだ。

投稿された写真はサイトの他、公式インスタグラム(@instagunmer)と公式ツイッター(@instagunmer)でも発信している。

▼ワークショップの様子

提供:高崎市総務部企画調整課

提供:#インスタグンマー高崎

残りたい・戻ってきたい場所へ

サイトを企画した背景には、深刻な社会問題となっている「人口の東京一極中」があるという。

群馬県そして高崎市でも人口が年々減少しており、地域離れの問題を解決したいという思いから企画したそうだ。

この取り組みを通して若者が地元の魅力に触れる機会をつくることで、普段見ている風景の良さを再発見してほしいと考えており、「残りたい・戻ってきたい場所」にすることを目指しているそう。

これまで光が当たりにくかった風景にスポットを当て、まち全体を盛り上げていこうと考えているという。

提供:高崎市総務部企画調整課

提供:#インスタグンマー高崎

眠っている「まちの風景」を再発見

キラキラしたいわゆる「インスタ映え」する写真ではなく、じわじわ面白い「じわジェニックな風景」をテーマにした理由を聞いた。

ここ群馬県高崎市は、東京のおしゃれスポットと比べれば、決してキラキラしたインスタ映えスポットがあるわけではありません。

でもそんな昔からの平凡な町の風景も、よくよく見てみると実はなんだかおかしい、冷静になってみるとじわじわとおもしろい、そんな景色がたくさん眠っています。

今回私たちはそれを「じわジェニック」と名付け、そのじわジェニックな視点で高崎市のまちを捉え直し、そのの魅力を発信していこうと考えました。

15★

提供:#インスタグンマー高崎

「オシャレなものに惑わされない」など5つの心得

以下の5つの心得の下で運営を行っているという。

【インスタグンマーの心得】

その1: カラフルで、キラキラで、オシャレなものに惑わされないこと

その2: 一見平凡な風景でも、少し見方を変えて対象を見つめ直すこと

その3: 写真は「盛らず」に、ありのままの素材で勝負すること

その4: 写真を撮影する際には周りに迷惑をかけないこと

その5: 撮影した食べものはすべて美味しくいただくこと

7月27日のオープン以降、すでに400件近い一般ユーザーからの#インスタグンマー投稿がインスタ上に現れているという。

まだスタートしたばかりですが、すでにインターネットユーザーの方がハッシュタグを自由に遊びだしている流れができはじめていることは、非常に嬉しいことだと考えております。

提供:高崎市総務部企画調整課

提供:#インスタグンマー高崎

発想の転換でもっと魅力的に

これまでに投稿された、お勧めの「じわジェニックスポット」がこちら。

【横から見るとめっちゃ猫背な白衣観音】

高崎市の観光スポット高崎白衣観音をふと横から眺めて見ると、実はすごい猫背でチャーミングに見えます。

ちなみに手前に写る建立者は逆に背筋がピンと伸びていて、そのギャップもじわります。

#めっちゃ猫背#手前の銅像との差#高崎白衣観音#インスタグンマー #高崎 #じわジェニック @instagunmer pic.twitter.com/yiIGWbh1ZX

— #インスタグンマー高崎 – ウチにもあるよ!ふぉとじぇにっくが – (@instagunmer) 2018年7月26日

【世界初ドライブスルー大判焼き屋】

そこは屋台形式の一見ごく普通の大判焼き屋。しかしそこに掛かっているのは「ドライブスルー」の看板。

実はそこは、“世界初のドライブスルーができる大判焼き屋”らしいのですが、「ドライブスルーの定義とは一体なんなのか?」を私たちに考えさせてくれるじわジェニックポイントです。

#世界初ドライブスルー大判焼き屋#果たしてドライブスルーの定義とは#よし善#インスタグンマー #高崎 #じわジェニック#インスタ映え #japan@instagunmer pic.twitter.com/qH4Ha8rjK5
— #インスタグンマー高崎 – ウチにもあるよ!ふぉとじぇにっくが – (@instagunmer) 2018年8月5日

【イノシシ出没注意!なマダムの憩いの場】

高崎観音山の途中にあるベンチ。

そこでは5〜6人のマダムたちが思い思いに写生をしているのですが、ベンチの木に掲げられている小さな注意看板をよくよく見ると「イノシシ出没注意!」の看板が。

そこでくつろぐマダムたちとのギャップにもじわじわきます。

#グンマー的マダムの憩いの場#ひびき橋#インスタグンマー #高崎 #じわジェニック @instagunmer pic.twitter.com/G9Oy6YxRPN

— #インスタグンマー高崎 – ウチにもあるよ!ふぉとじぇにっくが – (@instagunmer) 2018年7月26日

「#インスタグンマー高崎」に込める思いを、こう語る。

いつも通りの景色でも、捉え方や見方を少し変えるだけで、クスッと笑えてわざわざ訪れてみたくなるフォトジェニックスポットへと変わります。

そんな“インスタ映え”の発想の転換で、ここ群馬県高崎市のまちがもっと魅力的に見えるように、これからさまざまな“じわジェニック風景”を発信していきたいと思っております。

【取材】地元の“じわじわくる風景”を発信するサイト「#インスタグンマー高崎」が面白い