芸能界のグルメ王は、焼酎にも精通していた!  渡部さんが厳選した料理と焼酎のペアリングとは!?

 焼酎の大変革期が到来! 気付いた人だけが得をする

 お酒で潰れることはないので、時間が許す限りは飲めます。太らないために、食事が終わってから寝るまでに4~5時間は空けるようにしています。その時間を何でつなぐかというと、絶対的に蒸留酒ですね。自宅では必ず焼酎です。

 芋焼酎が世に出てきたころの悪いイメージを持っている人が多いでしょう。でも、焼酎は進化しました。日本酒と同様に、酒蔵も代替わりして、現状維持に満足せずに焼酎を造っている。いまの酒蔵の若い人って、いろんな料理を食べて、いろんなお酒を飲んで、さあ、自分のところで何をしようって考えているんです。経験知がすごく豊かです。

 ワインや日本酒は値段が高騰したんですが、焼酎は特殊なものを除いて値段が上がらない。これからは必ず焼酎が高騰しますよ。だからいまがチャンス。気付いている人だけが得できる文化なんです(笑)。焼酎が安かった時が惜しまれる時代がきっと来ますよ。

 家にある焼酎は常時2、3種類。銘柄は定まってませんが、麦焼酎の「二階堂 吉四六」と「兼八」は必ず置いてあります。

「吉四六」は後輩が家にきたときのためのものです。炭酸を作る「ソーダストリーム」というマシンが自宅にあるので、炭酸割りにしてレモンをギュッと絞ってどっかんどっかん飲むのが好きですね。

「兼八」は12〜13年前に「麦チョコ焼酎」と呼ばれてブームになりました。こんなに香ばしくてフルーティですっきりした焼酎があるんだって感動したことを覚えています。大袈裟にいうと、僕の焼酎観を変えてくれた1本です。

「中々」「百年の孤独」「㐂六」で有名な黒木本店にハマって、いろいろ飲んでみたことがありました。人の味覚って様々な変遷があると思うんです。ズシッと重いものに凝ったかと思うと、すっきり系が好きになったり。いまの僕は「㐂六」のような澄んだ芋系ですね。

アンジャッシュ渡部建が考える「最強の一皿」と「最高の焼酎」

「黒豚スペアリブの肉じゃが」× 「野うさぎの走り」

“ここの肉じゃがは黒豚が強い旨みと脂を主張すれば、野菜たちも負けじと味を出して対等に渡り合う。黒豚のスペアリブ、ニンジン、じゃがいも、玉ねぎを大振りにカットして、強火で短時間で炊き上げるそうです。それに米焼酎を合わせてみました。肉じゃが定食みたいな感じですね。「野うさぎの走り」はクリアでスッキリ、甕仕込みだからまろやかさもあって、抜群の相性だと思います。”(渡部さん)

 野うさぎの 走り(米)
黒木本店 宮崎県児湯郡高鍋町大字北高鍋776 TEL: 0983-23-0104 (1) 37度 (2) 米麹(白) (3) 宮崎県産ヒノヒカリ (4) 600ml 2985円
長期熟成させた古酒。コクとキレは抜群、飲むほどに味わい深い。

「黒豚スペアリブの肉じゃが」が食べられるお店


和楽惣(わらそう)
東京都港区南麻布5-1-1 1F TEL: 03-3445-0550
営業時間:18:00〜24:00(L.O.) 休:土曜・日曜・祝日 
※多彩な料理が揃う和食店。要予約。「黒豚スペアリブの肉じゃが」は1600円(税込) 

「燻玉ポテトサラダ」 ×「㐂六 無濾過」  

“いろんなポテトサラダがありますが、これはひとつの最高峰。燻香があるんですが、上に載った燻製ゆで玉子と中に潜んでいるイブリガッコのせいなんです。合わせるのは「㐂六」です。芋のいいエッセンスだけを抽出して、澄んだ芋の旨み、クリアで上品、水の美味しさも感じる。ロックでガンガン飲めるぐらい危ないお酒です(笑)。ポテトなので芋で掛けてみました。最高です!”(渡部さん)

㐂六 無濾過(芋)
黒木本店 宮崎県児湯郡高鍋町大字北高鍋776 TEL: 0983-23-0104 (1) 25度 (2) 米麹(黒) (3) 芋(コガネセンガン) (4) 1.8ℓ 3050円
長期熟成させた古酒。コクとキレは抜群、飲むほどに味わい深い。

「燻玉ポテトサラダ」が食べられるお店

 

高太郎
東京都渋谷区桜丘町28-2 三笠ビル1F TEL: 03-5428-5705
営業時間:18:00〜25:00(L.O.) 休:日曜・第一月曜
※予約必須の超人気居酒屋。「燻玉ポテトサラダ」は2人前800円(税抜。写真は1/2人分)

※日本酒専門の店なので、 ペアリングは試せません。

「各種餃子」×「宇佐ぼうず 道中 原酎」

“数ある餃子屋さんの中で、ぶっちぎりで好きです。餃子は焼きと揚げと茹での3種類。具材がどれもザク切り、肉もゴロっと目なので、餃子を噛みしめる歓びがあります。皮も凝っていて、1枚1枚全部目の前でタネを包むんです。合わせる麦焼酎は香ばしさが大事です。割って飲むのもいいんですが、原酒をロックでやると香りの広がりが違う。餃子の香ばしさが倍増しますよ。 ”(渡部さん)

宇佐ぼうず 道中 原酎(麦)
常徳屋酒造場 大分県宇佐市大字四日市1205-2 TEL: 0978-32-0011 (1) 42~43度 (2) 麦麹 (3) ハダカ麦 (4) 720ml 2675円
濾過を抑え、ストレートでトロリ濃厚な麦の旨さがあふれる。

「各種餃子」が食べられるお店


餃子の店 您好(ニイハオ)

東京都渋谷区西原2-27-4 升本酒店2階 TEL: 03-3465-0747

営業時間:17:00〜24:00土曜は~23:00 休:日曜・祝日の月曜
※カード不可。料理の予算3000円。事前に電話を。各種餃子は各9個1,080円(税込)。

「野うさぎの走り」(600ml)、「宇佐ぼうず 道中 原酎」(720ml)を、それぞれ1本ずつお店に置いてもらっています。 ご希望の方は、料理とのペアリングが可能です(1人1杯。1本がなくなった時点で終了。料金はお店にお任せ)

写真=志水隆/釜谷洋史(料理)、石川啓次(人物)

(渡部 健)

アンジャッシュ渡部建