米映画館での定額見放題サービスを提供しているMoviepassが正念場を迎えていると、米USAトゥデイ紙が報じた。

2週間前に運営資金が尽きた同社は、緊急で500万ドルを調達。だがこの間に技術的な問題が発生し、株価が急落。資金が尽きる1週間前は1株14ドルだったのが、7セントにまで落ちた。

経営難を受け、MoviePassは月額料金を現行の9ドル95セントから14ドル95セントにあげるという。さらに、人気映画や新作映画の利用を制限するようだ。

映画館での定額見放題サービスを提供するMoviePassは2011年に設立。当初は月額料金50ドルだったが、6年が経過しても会員数がわずか2万人にすぎなかったため、昨年月額料金を9ドル95セントに一気に下げた。その甲斐あって会員数は300万人にまで膨れあがったが、会員が映画を見れば見るほど、同社の赤字が膨らむようになった。

アメリカの劇場の9割以上がMoviePassに対応しているが、都市部の入場料は15ドルに及ぶため、会員が月に1度でも映画を見れば赤字となる。同社のミッチ・ロウ最高経営責任者は、会員のデータを販売することで収益化を図る計画を明かしていたが、うまくいっていないようだ。

同社が倒産するのか現時点は不明だが、映画館に定額制を持ち込んだ功績は大きい。いまでは米映画館チェーンの大半が、定額制のサービスを提供するようになっている。

株価も急落