◆ゲームコラムニスト・卯月鮎の絶対夢中★ゲーム&アプリ週報

『世紀末デイズ』
iOS、Android/DeNA Co., Ltd./基本プレイ無料

 スパイク・チュンソフトが開発に参加し、DeNAが配信するスマホゲーム『世紀末デイズ』が7月26日にスタートしました。『世紀末デイズ』は、『不思議のダンジョン』チームが手がけた新たなダンジョン探索RPG。リリース後の評判も良く、ジワジワと口コミで広がりを見せています。

 ゲームの説明に入る前に、まずは『不思議のダンジョン』の歴史を簡単に振り返っていきましょう。『不思議のダンジョン』シリーズの第1作目は、1993年にスーファミ向けに発売された『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』。『ドラゴンクエストIV』の3章に登場し人気を博した商人のトルネコが主役でした。

 入るたびにダンジョンが自動生成されるというシステムは、PCゲーム黎明期の『ローグ』をルーツとし「ローグライク系」と呼ばれます。日本ではあまり馴染みがなかったローグライク系ゲームを一般ユーザーに広めたのが『トルネコの大冒険』。当時は『DQ』のスピンオフ作は珍しかったため、そこをきっかけに遊び始めて、“不思議のダンジョン”の魅力にどっぷりハマったという人も多かったでしょう。

 ダンジョン内で倒れるとすべてを失い最初からというのは緊張感抜群。クリア目前の最深部では一歩動くのもビクビクで、手汗をビッショリかきながら進んでいったのを覚えています。楽勝のはずが不用意に罠を踏んで死んでしまい、魂が抜けたこともありました。

 1995年には『不思議のダンジョン2』として『風来のシレン』が登場。和風世界が舞台となり、武器の合成や複数のアイテムを入れられる「壺」など、ゲームシステムも進化しました。この『風来のシレン』シリーズはさまざまなハードで展開され、ナンバリング作としては現在『風来のシレン5』まで進んでいます。また、若い世代には2005年からスタートした『ポケモン不思議のダンジョン』もおなじみでしょう。

 今回の『世紀末デイズ』は、ダンジョンRPGとしては比較的珍しいSF的世界観。「サバキの槍」が降り注ぎ壊滅した東京で、能力に目覚めた高校生が東京復興のためダンジョンと化した渋谷や新宿を探索します。BGMもジャジーでお洒落。外側はいかにも今風なゲームという感じですが、中身は硬派な不思議のダンジョン。こちらが一歩動けば敵も一歩動くというおなじみのルールはもちろん、モンスターハウスや満腹度のゲージもあって、『不思議のダンジョン』経験者なら「勝手知ったる」という感じのはず。

 パーティは3人+ゲストキャラの4人構成。ダンジョンの最深階に待ち受けるボスを倒すとクリアになります。スマホゲームらしいのは、操作がオート・セミオートに切り替えられる点。アイテム回収の優先順位やアイテム使用許可なども設定できます。自分でプレイするほうが面白いのは確かですが、オートプレイを見ているのも結構楽しく、敵の特徴やアイテムの使い方なども勉強になります。ほとんどオートに任せてダンジョンを周回してアイテムを回収する、というハクスラ的な遊び方も可能です。

 たとえダンジョンの途中で倒れてしまっても「救助申請」ができ、全国の他プレイヤーが助けてくれます。また、救助すると「支援ポイント」が得られ、それを使って専用ガチャも引けます。「ハード」「超ハード」は相当な歯応え。『不思議のダンジョン』好きは、ぜひチャレンジしてみて下さい。

【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲームの紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。著作には『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)がある。ウェブサイト「ディファレンス エンジン

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