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 毎日のように報じられるニュースの中でも特に目につきやすいのが悪いニュースだ。自然災害や凶悪事件、事故など、世界のどこかで毎日確実に起きている。

 これらの悪いニュースを見てどう感じるだろうか?

 「所詮は他人事、自分に危険はない」と咄嗟に思うこともあるだろう。だがそれはいたしかたのないことでもある。

 その考えは「楽観バイアス」によるもので、日常生活における心理的なストレスを軽減するため、無意識にそう思い込むようになるという。

 だが、ストレスや不安を抱えている人は楽観バイアスが働かず、悪いニュースを見て危機感を覚えるようになるという。

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良いニュースは受け入れても悪いニュースは他人事ととらえる

 これまでの研究からは、人は多くの場合、一般的に言われている「良いニュース」は積極的に受け入れるが、「悪いニュース」は他人事としてとらえることが明らかにされてきた。

 これは楽観バイアスによるものだ。

 良いニュースを受け入れることは、モチベーションを高めるために役に立つが、悪いニュースを無視してしまうと、深刻なリスクを過小評価させてしまう。

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ストレスや不安を抱えている人は、悪いニュースをきちんと受け止める

 だが、新たに行われたアメリカ・カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究によると、人はストレスや不安を感じているとき、悪いニュースを楽観視せず、きちんと受け止める傾向があることがわかった。

 この発見は、悪いニュースを通常はポジティブに捉えつつ、プレッシャー下では警告をきちんと受け止める仕組みを説明する手がかりとなる。

 「一般に、人はかなり楽観的です。悪いニュースは他人事として無視して、良いニュースだけ自分のことのように思いがちです」とタリ・シャロット博士は話す。

 「今回の研究でも、参加者が落ち着いているときはまさにこの傾向が窺えました。でもストレスを感じているとまた違ったパターンが現れました。」

 「そうした状況では、悪いニュースに対して警戒感を示しました。悪いニュースが参加者の不安の原因とはまったく無関係であっても、こうした反応が見られました」

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環境の変化がニュースの受け止め方を変える

 ニール・ギャレット博士はこのプロセスをスイッチに喩え、「環境の変化に応じて、警告に対する処理能力を自動的に増減」させるものだと解説する。

 「脅威にさらされているときは、ストレス反応が出現し、危険を学習する能力が増大するようです」

References:sciencedaily / inews/ written by hiroching / edited by parumo

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