若い頃に戻ってやり直したい……。そんな後悔をしないために、どんな準備が必要か。「プレジデント」(2018年1月1日号)では、60歳以上の男性120人に、健康や家計など6つのジャンルの「後悔」についてアンケート調査。その結果を識者に考察してもらった。第6回は「終活」について――。

■40代は終活を始める絶好のタイミング

40代に終活は必要ないと考えている人は多いでしょう。しかし、万が一の備えになるだけでなく、40代は終活を始める絶好のタイミングでもあるのです。なぜなら、自分の親世代が本格的な終活に入るから。親と一緒に終活をすることで、自分の終活もスムーズにいきます。

母を亡くしたとき苦労したのは資産の把握を全部できていなかったことでした。数多くの口座を持っていて、生前、母と一緒に口座を少なくしておきました。手続きには写真入りの身分証が必要で、運転免許証もパスポートもなく、手間も時間もかかりました。終活に関する知識は、体験しないとなかなかわからない。だから親の終活を1度経験しておくことに大きな意味があるのです。

■親と自分の終活をセットで考える

親と自分の終活をセットで考える発想も重要です。親世代の多くは持ち家があり、亡くなったあとそこに自分が住むのか。空き家になってしまうのか。有料老人ホームに入るのか。終の住処のことも含めて、親が元気なうちに話しておくほうがいいでしょう。

▼40代に戻れるなら、何を一番大切にしたいか?
・やりたいことをやり残さず、心残りのないようにすることが一番だが、40代は雑念も多く、素直になれない時期でもある。改めて一生のタイムスケジュールを確認すべきだろう(福岡県)
・親の終活を見て、将来に向けて心の準備をしたい(栃木県)
・金のかからない生活スタイルを身につける(東京都)
・身辺の整理整頓を早くからやるべきだった(愛知県)
・もう少し年金型保険を増強すべきだった(神奈川県)

調査概要●「60歳以上の男性120名の後悔」はインターネット調査によって、一般男性より回答を得た。調査日は2017年11月16~17日。(調査協力=NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション)

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井戸美枝
ファイナンシャル・プランナー
著書に『身近な人が元気なうちに話しておきたい お金のこと 介護のこと』など多数。

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