ピーマンと聞いて緑色を思い浮かべる人は多いだろう。しかし、緑色のピーマンは実は未熟な状態で、完熟したピーマンは赤色になると知っている人はどのくらいいるのだろうか。なんでも熟したピーマンは甘みが増し、フルーティになるという。ピーマンといえば青臭くて、苦みや匂いが苦手な人も多いのでは。だが、完熟した赤色のピーマンはそれらの問題がなくなり、ひと味違ったピーマンの魅力を堪能できそうだ。そこで今回は、緑色のピーマンを自宅で熟させることができるのか。また、その場合のオススメレシピはどんなものがあるのか、専門家に聞いてみたのでご紹介したい。


■緑色のピーマンは自宅で熟させることは可能

一般的に出回っている未熟な状態の緑色のピーマン。自宅で熟させ、赤色にすることはできるのか。料理研究家のサクライチエリさんに聞いてみた。

「完熟ピーマン。普通に放置しておくと熟していきますよ。確かに緑色の時期が長く、赤くなるまでずっと放置しなきゃいけないので、途中で虫が食べて、ピーマンの中で育っていたということもあります」(サクライさん)

なるほど。ということは、結論として自宅でピーマンを熟させることは可能である。しかし、赤くなるまでに時間がかかり、なおかつ、虫に食われてしまう恐れがあるので注意が必要だ。

「また、完熟した後はすぐにしわしわになります。赤くてパツパツのみずみずしい期間は、緑色のピーマンのみずみずしい期間より短いです」(サクライさん)

ちなみに、ピーマンが緑色のまま流通している理由をサクライさんに聞いてみたところ、「熟すと日持ちがしない問題と、シャキシャキした食感と、あとはピラジンが豊富に含まれるという点で栄養価が高く、緑色のピーマンが流通しているようです」とのこと。緑色のピーマンに含まれるピラジンという成分は、血液をサラサラにしてくれるそうだ。

■赤色ピーマンのオススメのレシピ

熟して甘くなったピーマン、どうしたら美味しく召し上がれるだろうか。引き続きサクライさんにオススメレシピを聞いた。

「緑色のピーマンでも赤色のピーマンでも、オススメは穫りたてを網焼きにするか、グリルで炙っていただく食べ方です。ピーマンそのものの水分で蒸し焼きになって、ジューシーに焼けます」(サクライさん)

緑色のピーマンでも網焼きは美味しそうだが、熟した赤色のピーマンも網焼きがオススメとのこと。緑色のピーマンの味とどう変わるのか、ぜひ一度食してみたいものだ。

「焼いたら薄皮を剥き、食べやすい大きさに切って、おかか醤油で食べてもいいですし、冷やして、オリーブオイルと塩コショウと混ぜて食べても美味しいです」(サクライさん)
熟した赤色のピーマンを食べたことがない人も多いのでは。自宅でピーマンを育てていたり、緑色のピーマンが苦手という人は、ぜひ一度、熟した赤色のピーマンをプロ直伝のレシピで召し上がってみてはいかがだろうか。

■熟した赤色のピーマンが売っているところはある…?

最後になるが、自宅で赤色のピーマンを育てるのが難しい場合、販売店で購入する手もあるようだ。サクライさんに赤色のピーマンの販売店がないか聞いたところ、「JA直売所では収穫できたときに直接持ち込めるので、シーズンになれば販売されている場面に遭遇できる確立が高いです」とのこと。

「どうしても確実に入手したい場合は、自主流通をされている農家さんにお願いして、赤色ピーマンを収穫してもらい、直接送ってもらうと時期はともかくとして、入手という意味では確実かと思われます」というアドバイスもいただいた。

完熟した赤色のピーマン、知っているようで意外と知らなかった人も多いだろう。今回は参考になっただろうか。ご紹介したレシピの他に、完熟した赤色のピーマンの甘味を活かした料理を開発してみてはいかがだろうか。

●専門家プロフィール:サクライチエリ
タイ料理研究家。1999年より8年間、タイ・バンコクで食にまつわる仕事に従事。その合間に世界各地を飛び回り、各国料理を研究する。現在は主に日本で料理教室を主宰。

柚木深つばさ(Yukimi Tsubasa)

ピーマンは自宅で赤く熟させることはできるのか?