『Everything Is Love』とのタイトルで、6月16日に配信されたビヨンセとJay-Zのジョイントアルバム。Jay-Zの本名でありビヨンセの苗字ともなる「カーター」(Carter)からアーティスト名を「The Carters」と名乗り、全楽曲のアーティスト名として使用している。2000年頃に出会ってからおよそ18年、3人の子供たちを共に育てる現在まで音楽業界で大きな成功を収めてきた。しかしそんな彼らにも、夫婦としての危機が何度も訪れた。これまでプライベートをほとんど明かすことのなかったビヨンセとJay-Zの、新アルバム発表までの軌跡を追った。

新アルバム『Everything Is Love』がJay-Zの音楽ストリーミングサービス「TIDAL」で発表されたのは、ビヨンセとJay-Zが6月6日から敢行中の『On the Run II Tour』のロンドン公演でのことだ。ビヨンセが「いつも最高の歓声とたくさんの愛をくれるロンドンのファンにプレゼントがあるの」とサプライズとして発表した。

このアルバムには9曲が収録されており、2人の関係を連想させる歌詞が多く含まれている。“I can’t believe we made it(ここまでやってこれるとは思わなかった)”、“We’re flawed but we’re still perfect for each other(傷ついたけれど、私たちはまだお互いにとって完璧)”など、プライベートに深く入り込んだメッセージが随所に織り込まれている。その背景には、ビヨンセとJay-Zの18年にわたる歴史があった。

2人が出会ったのは1999年から2000年頃、ビヨンセが18歳の時。そこから1年半以上をかけて、友人としてお互いをゆっくりと知っていった。ビヨンセは当時のことを「人として純粋に好意を持てて、正直な人かどうか見極める期間はとても重要なことなの」と、2013年2月に放送されたオプラ・ウィンフリーとのインタビューで語っている。

付き合い始めてからも関係を公に語ることのなかった2人は、約8年後の2008年にマンハッタンで極秘の結婚式を挙げた。結婚について、後に彼らはこのように明かしている。

「どんなに完璧な人間でも、辛くて打ちのめされることがある。大変な時を一緒に乗り越えていける人を見つけないといけないのよ。」
「結婚は神聖で、自分の中に留めておくもの。俺にも落ち着ける場所ができたんだ。」

2012年にはブルー・アイヴィーちゃんという子宝にも恵まれた2人。しかし2014年、Jay-Zに浮気疑惑が持ち上がる。不貞の詳細は明らかになっていないものの、2014年5月7日にはMETガラのアフターパーティーにてビヨンセの妹ソランジュがエレベーター内でJay-Zに掴みかかる事件が起こった。Jay-Zの浮気に関してソランジュが激昂したことが原因と言われている。2017年11月発売の『The New York Times Style Magazine』とのインタビューでJay-Zは自身の不貞を認め、そこから得た教訓を以下のように語っていた。

「最も難しいことは、自分が起こした何かで誰かが苦しんでいることに対処すること。自分と向き合うことから逃げるから、多くの人が離婚してしまうんだ。」
「自分の振る舞いを変えて、はじめて本当に謝罪したことになるんだ。」

離婚への話し合いがもたれていると言われていたものの、後に2人は関係を修復し、2017年2月にはビヨンセが双子を身ごもっていることを発表した。そして同年6月に出産し、約1年後の今年6月から4年ぶりのジョイントツアーをスタート。ショーの最後には美しいメッセージが用意されていた。

前方のスクリーンに、白い衣装に身を包み向き合う2人が映る。再度結婚の誓いをたてるかのような映像には、“LOVE IS UNIVERSAL”、“LOVE NEVER CHANGES”、そして、“THIS IS REAL LOVE”と文字が映し出されていた。

2人の間には真実の愛があり、それは「普遍的で変わらないもの」という思いを観客に伝えたビヨンセとJay-Z。18年を経てここまで辿り着いた彼らが、今後どのような形で自らの愛を作品作りに活かしていくのか注目したい。

画像は『Beyoncé 2018年7月3日付Instagram』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ミカ・シスラー)

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