●猛暑を吹き飛ばせ!! クレイジーな風で
いやーもーあついですね。あんまりあついのでへんかんするきりょくもないのですが、まいなびにゅーすへんしゅうぶからおこられそうなので……。

○圧倒的風量!! 大型羽のボックス型扇風機

さて気を取り直して今回レビューするのはサンコーが7月23日に発表、発売した強力扇風機「Crazy Fan」。某奇妙な冒険の”スタンド”みたいな製品名ですね。本製品は44cmの大型羽根を搭載したボックス型扇風機。直接涼むだけでなく、ドアや窓のそばに設置し、部屋を換気したり、洗濯物を素早く乾かすような用途にも使えます。

本体サイズは515×210×530mm、重量は約3.24kg。薄いですがまあまあの大きさです。ACモーターを搭載しており、回転数を弱(600rpm)、中(850rpm)、強(1050rpm)に調整可能です。

○注意点はタイマー機能と動作音

作りは非常にシンプル。風量は調整可能ですが、一般的な扇風機にほぼ搭載されているタイマー機能は用意されていません。もし寝室などで利用するなら、寝冷えしないように「ダイヤルタイマー」などと組み合わせたほうがよいですね。また風の向きを上下に調節する機構は用意されていないので、設置する場所に制限がある点にも留意しましょう。

もうひとつ注意事項があります。それは動作音。環境音36.8dBAの部屋で約50cmの距離から簡易騒音計で動作音を計測したところ、風量弱(600rpm)で60.7dBA、風量中(850rpm)で66.5dBA、 風量強(1050rpm)で71.4dBAとなりました。風量が異なるので単純比較はできませんが、筆者が使っている一般的な家庭用扇風機が風量強で58dBAを超えません。Crazy Fanの動作音はかなり大きめと言えますが、クレイジーなファンに文句を言うのは無粋というものですね。

○Crazy FanはデスクトップPCを冷やせるか?

さていよいよ本題です。本来の用途とまったく異なることは重々承知していますが、Crazy FanはデスクトップPCの冷却に活用できるでしょうか? 今回、省スペースながら冷却には不利なキューブ型ベアボーンで組んだデスクトップPCで、Crazy Fan未使用時と、使用時のパフォーマンスを比較してみました。

●テスト機の構成はこちら。結果は?
テスト機の主なスペックは下記の通りです。
○今回実験に使用したPCのスペック

ベアボーン:Shuttle「SZ170R8V2」
CPU:Intel「Core i7-6700K」
メモリ:32GB DDR4-2133 SDRAM
ストレージ:東芝「THNSNJ256GCSU」(Serial ATA 3.0)
GPU:ZOTAC「GeForce GTX 970」(4GB)

○CINEBENCHの計測結果は?

テストに使用したベンチマークソフトは「CINEBENCH R15」。Crazy Fan未使用時、使用時それぞれ5回ずつ計測を実施しています。下記がその結果です。

さ、下がってない~~~!! ……うーん、かなり微妙な結果ですね。CINEBENCH R15のCPUスコアの平均値は、Crazy Fan未使用時が881 cb、使用時が882 cb。わずかながらスコアは向上していますが、誤差レベルの違いです。

○CPUの温度は下がるのか?

それではCrazy Fanの効果はまったくないのでしょうか? 今度はベンチマーク実行中のCPUパッケージ温度に注目してみました。

おっこれは……!!! CPUパッケージ温度はCrazy Fan未使用時に最大73度だったところ、使用時は最大67度と6度もの低下が見られました。今回はクロック周波数4.00~4.20GHzのCore i7-6700Kで計測したので、Crazy Fan使用時にベンチマークスコアが大幅に向上することはなかったですが、より高い周波数で動作し、発熱量の多い最新CPUで計測すれば一定の効果は得られそうです。

PCの冷却効果はともかく、薄型ボックス扇風機としては魅力的な「Crazy Fan」ですが、記事執筆時点ですでに完売となっております。まだ猛暑が続くというのに残念です。来シーズンに、タイマー機能などを追加した新モデルが発売されることに期待しましょう。というか再販もしてください(真顔)。
(ジャイアン鈴木)

画像提供:マイナビニュース