今夏に移籍金28億円で加入したマルティネスがICCアトレチコ戦で決勝ゴール

 セリエAの名門インテルに加入したアルゼンチン出身の新鋭FWが魅せた。現地時間11日のインターナショナル・チャンピオンズカップのアトレチコ・マドリード戦、左サイドからの高速クロスをジャンプ一番右足ボレーで仕留めるアクロバティックな一撃でチームを1-0の勝利に導き、母国メディアは「空手キッド」「勝利の定義を見せた」と称えている。

 アルゼンチンの伝統的クラブの一つであるラシン・クラブで10番を背負っていた20歳のFWラウタロ・マルティネスは、今夏にインテルと移籍金2200万ユーロ(約28億円)で5年契約を締結。今年3月にアルゼンチン代表デビューを果たすなど、母国でも期待の若手として名前の知られる存在だ。

 そんなマルティネスは11日のアトレチコ戦に先発出場。前半31分に敵地ワンダ・メトロポリターノを沸かせた。自陣でボールを奪ったインテルは素早く縦に展開し、左サイドをガーナ代表MFクワドォー・アサモアがドリブルで駆け上がる。そして、相手のマーカーが寄せて来る前にゴールまで約30メートルを残した距離から左足でクロスを供給。すると、右手で合図を送っていたマルティネスがファーサイドに飛び込み、ジャンプしながら右足でジャストミート。スロベニア代表GKヤン・オブラクも反応できないほどの鋭い一撃をゴール右隅に突き刺してみせた。

 アルゼンチン紙「クラリン」は、「ラウタロ・マルティネスが勝利の定義を見せた」と特集。「まだシーズンは始まっていないが、彼はすでに新しいユニフォームで輝いている。イカルディとのアルゼンチンデュオは新シーズンに向けた素晴らしいイリュージョン」と、同胞のFWマウロ・イカルディとのコンビに期待を寄せた。また、アルゼンチン紙「ラ・ナシオン」もそのアクロバティックぶりを「空手キッド」と報じている。

 もっとも、まだ粗削りな部分も多く、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は「多くのボールを失った」と課題を指摘するルチアーノ・スパッレッティ監督のコメントを紹介。20歳の新鋭が、初挑戦のイタリアでどのような成長曲線を描くのか注目が集まる。


(Football ZONE web編集部)

インテルFWラウタロ・マルティネス(写真はラシン・クラブ時代)【写真:Getty Images】