●YURiKAが「ふたりの羽根」から感じた、バドミントンらしさとは?
2017年にソロデビューを果たし、シングル3枚をリリース。2018年にはデビュー1周年当日に開催したワンマンライブを成功させるなど、目覚ましい活躍を見せる新進気鋭のアニソンシンガー・YURiKA。

彼女の2018年初リリースとなるシングルは、表題曲がTVアニメ『はねバド!』のOPテーマに起用された「ふたりの羽根」だ。また今回はアニメ盤・アーティスト盤で異なるカップリング曲を収録し、計3曲の新曲を生み出している。この夏Animelo Summer Live(通称:アニサマ)への初出場も控えた、成長著しい彼女に話を聞いた。
○▼歌以外にパフォーマンスからも寄り添う、『はねバド!』への想いに迫る

――まず2月に開催されたワンマンライブ「☆Shiny Stage☆~敢えて言おう、全曲やるぞ!~」のお話からお伺いしたいのですが、本当にいろんなことをステージ上でやられたライブでしたね。

そうですね。デビューからちょうど1周年の日だったんですけど、私の「こういうのをやってみたい」っていう意見をいろいろ聞いていただいて、好き勝手にお祝いさせてもらいました。お客さんも普段応援してくださってる方のほかに「ワンマンだから初めて行ってみるか」っていう人もいたと思うんですけど、みんなで楽しんでくれていたんじゃないかな、と思います!

――そのときの経験で、今回のシングルに活きた部分はありましたか?

ライブでは『リトルウィッチアカデミア』第2クールOPの「MIND CONDUCTOR」の映像では、最初にアッコとロッテとスーシィという主役3人のキャラが手を合わせる絵から始まるんです。それとリンクしたいなと思って、初めて自分も映像を思い出させるような動きをしたんです。今回も「ふたりの羽根」がOPになっている『はねバド!』になぞらえて、ライブ中にバドミントンをやったりしているので、そういうところは今もライブに生きてると思います。

――「ふたりの羽根」を初披露したときに観させていただいていたんですけど、「やっぱ打つんだぁ」と思いまして。

あはは(笑)。もともとシャトルを打ちたいっていうのは、『はねバド!』の歌をうたうことに決まったときから考えていました。だってサインボールがあるなら、サイン入りのシャトルだっていいじゃないですか?「何やってんだ」って言われることもありますけど(笑)。いつもライブでは作品らしさを出したいなと思っているので、私自身はこういう試みは続けたいなと思っています。

――その『はねバド!』という作品へは、どんな印象をお持ちですか?

(羽咲)綾乃と(荒垣)なぎさがメインの物語なんですけど、たとえば(藤沢)エレナにもエレナのストーリーがある。一人ひとりにストーリーとか意味があってバドミントン部にいるんだな、って思いました。私は(海老名)悠ちゃんがいちばん好きなんですよ。

――そのなかで、感情移入したキャラクターは。

うーん……なぎさには、共感してるかもしれないです。アニメの序盤で、なぎさは「私はすごく才能がない」っていうのを若干コンプレックスに思っているところが見えましたよね。私もコンプレックスとまではいかないんですけど、「自分がなにかに秀でている」と思ったことは一切ないんです。**

でも2話で、部活をやめちゃった子たちがなぎさに「バドミントンをとことん好きでいるのがうらやましい」みたいに言っていて、「そうだ、私は好きなものを好きでいる才能はあるわ」って思ったことがあったんですよ。だから「なぎさ頑張れ!」とは思いました。天才型の綾乃も綾乃ですごく魅力的だし、大変なこともあるとは思うんですけど、どちらかというとなぎさのほうが、自分に近いかも? とは思います。
○▼アニメの始まりを飾れるように、明るい響きを第一に歌った表題曲

――そして「ふたりの羽根」について、最初に楽曲を聴かれたときの印象はどのようなものでしたか?

いきものがかりの水野(良樹)さんに作曲をしてもらった楽曲というのは最初に聞いていて、はじめはメロディだけをいただいたんですよ。聴いてみたら、突き抜ける底抜けの明るさみたいなものを感じて、王道アニソンというか、OP感もすごく感じましたね。サビも1回聴いたら口ずさめるぐらい頭に残る、わかりやすくて楽しいメロディです。でも、実際歌ってみると、スピード感や躍動感のなかに繊細なところがあってすごく難しかったんです。それがちょっとバドミントンぽいかも? と思いました。本編と合わせて聴くと、爽やかで楽しいという印象から、「実は、ちょっとかっこいい曲なんじゃない?」とも思ったりして。

――かっこよさを感じた。

そうなんです。意味でリアル部活のドロドロ感がある作品なので、本編を観たあとに「ふたりの羽根」を聴いたら、"戦っている感"みたいな印象を受けたという声もいただきました。

――また、バドミントンらしさという部分では、序盤でのストリングスのキュルルルという音色からもシャトルの軌道を連想しました。

その楽器のレコーディングも見学させていただいたんですけど、そのときに水野さんとか、作詞と編曲をされているヤマモト(ショウ)さんとお会いしてお話をする機会もありまして……。

――そのとき、「こういうふうに歌ってほしい」みたいなお話はありましたか?

いや、特にありませんでした。あまりにも大きな存在すぎるので(笑)。「頑張ってください」「はい!」みたいな感じでした(笑)。

――レコーディング終わってから、なにか感想やメッセージみたいなものはありましたか?

直接いただく機会はなかったんですけど、「ふたりの羽根」のクレジット解禁のときに、私の声を「明るいけどしなやかさがある」と言ってくださったのがすごくうれしくて。あまりそうやって言われたことがなかったので。

――その歌声からは、OPらしいワクワク感を強く感じたのですが、YURiKAさんも歌っている最中、明るさとかワクワクが前面に出てきていたのでしょうか?

そうですね。やっぱりOPって毎週アニメの頭に聴くものなので、「ここからアニメ始まりますよ」という"開いた感"がしっかり欲しかったんですよ。なので、明るく響くようにを第一にして、プラス自分を引き出していくというか「とにかくテンションを上げていけ!」という気持ちで歌っていきました。音やことばをいただいて歌っているので、私の歌ではあるんですけど私だけの歌ではないと思っているんですよ。いただいた曲を、うまく背負えていたらいいなと思います。

――ちなみにこの曲でも、MVを撮られて。

はい。よく晴れた日に外で撮ったので、超日焼けしました(笑)。

――今回も、ストーリー仕立てなものになっているんですよね。

そうですね。でも「鏡面の波」とはまたちょっと違う感じでした。タイトルになぞらえてふたりのYURiKAが出てくるんですけど、羽根を見つけて「この羽根なんだろう?」と旅をしていって。最後には歌をうたう、ちょっとキラキラとした自分に出会う……みたいなものになっています。まずはリリースまではそちらを観て、楽しみにしていてほしいですね。

●作品に沿える、カメレオンのようなアニソンシンガーになりたい
○▼アニメ盤カップリング曲には、『はねバド!』と自分の記憶の両方のエッセンスが

――さて、今回はアニメ盤・アーティスト盤でそれぞれ異なるカップリング曲が収録されています。まずアニメ盤の「きっと、世界のまんなか」からも、表題曲同様部活や青春感を感じたのですが。

アニメ盤のCDは、私のことを知らなくて『はねバド!』が好きで買う方も多いかもしれないと思ったんです。そういう方に最後までアニメの世界を楽しんでもらえるように、「ふたりの羽根」とはまた違う曲調で『はねバド!』を歌えないかな? と。。それで、逆にちょっと力を抜いて聴けるけど『はねバド!』感もあるようなものがいい……というテーマで、コンペで曲を選ばせていただきました。いただいた音源は全部聞かせていただいて、自分で「これがいいです」というものを選ばせていただいたんです。

――こちらは夕焼けが似合いそうな曲になっていますね。

そうですね。ぜひ学生の子には帰り道に聴いてほしいし、大きいお友だちには「そんなことあったな」って思いながら聴いてほしいなって思います。EDとはちょっと違うんですけど、私の中で終わりに聴くような曲があまりなかったので、こういう曲を今回いただけて嬉しかったです。

――曲を受け取って、ご自身の中高生時代を思い出したりもしましたか?

そうですね。特に、さっき2話のなぎさの話をしたと思うんですけど、私はちょうど高校生の頃にアニソンのオーディションを受け始めたんですけど、落ちる一方だったんです。それが「私、なんもないな」と思っていた時期ですね。この歌をうたうと、そのときのことを思い出しますね。だから結構歌いやすかったというか、スッと入ってきた気がします。

――音域も含めて、結構歌いやすかった。

そうですね。包み込むじゃないですけど優しいニュアンスの歌なので。スッと歌えています。
○▼ラジオ愛がアツすぎる!アーティスト盤カップリング曲「#ザキャッチ」

――そしてもう1曲の「#ザキャッチ」は、ラジオ番組『A&G ARTIST ZONE YURiKAのTHE CATCH』のリスナーさんと一緒に作られた番組公式ソングです。

はい。もともとラジオ……というか文化放送が好きなんです。4月から番組もやらせていただいているんですけど、せっかくラジオ大好きでハガキ職人だった私がラジオを作るんだから、やっぱり普通のことはしてはならぬ、と思いました。"歌詞募集"だけじゃなくて、Bメロのコーラスを生放送中にリスナーを呼んで顔出しの収録もさせてもらって……本当に、思い入れの強い1曲になりました。

――生放送にそこまでやられた方って、たぶん他にいないと思うんですよ。

いやぁ、本当に!ブックレットにラジオネームもたくさん載せさせていただくので、早く聴いてくれ、早く見てくれっていう気持ちですね。

――そんなこの曲は、どのようにできていったんでしょうか?

この曲は、「Shiny Ray」の編曲など、デビューのときからお世話になってる吉田(穣)さんが作・編曲をしてくれています。『THE CATCH』では"みまるちゃん”"っていうあだ名で呼ばれていますね。。今回、"あなたとYURiKA"というテーマでリスナーからワードをもらいまして、それを私が読んでつなぎ合わせていって……と作っていきました。リスナーだからこそわかるような、元ネタを知っていたらちょっとウケる、みたいな仕掛けもたくさん入っているので、この曲をきっかけに『THE CATCH』を聴いてほしいですね。

――"あなたとYURiKA"とおっしゃいましたけど、それはラジオの魅力でもあると思いますし、サビの歌詞とかでもそこを大事に書かれたのかな、と思いました。

そうですね。やっぱり好きなものを好きでいるという自信があるので、「好きで」っていうコールを入れています。あと、同じ言葉を繰り返すことで、初見でも入りやすい曲になるんじゃないかなと思いました。

――そういった、アツい想いの詰まった1曲になった。

激アツですよ! ……あ、別の意味で激アツなのが、歌詞を書いている2日ぐらいの間、39℃の高熱を出してしまったんです(笑)。激アツのなか命を削って書いたので、ぜひ楽しんでもらいたいですね。魂、込めてます!

――その番組内で発表されたのが、この夏のアニサマへの初出場です。

そうですね、ラジオの中でアニサマのプロデューサーさんからおたよりが届いて読む、っていう流れで出場を知りました。生放送のラジオで出演決定の瞬間をみんなと共有して笑ったり喜べたりしたのはすごくうれしかったです。そんなサプライズって普通ないと思うのですごく貴重だなって思いました。

――その夢の舞台で、どんなことをやりたいかは決まりましたか?

かなり私の意見を聞いていただいているといいますか。やっぱりアニソンシンガーというのは作品と一緒にあるっていうのが絶対だと思うので、ステージとか衣装とか、さっきも言った動きとかからも作品を連想してもらえたらいいなってすごく思っています。

――"アニソンシンガー"として、あの場に立ちたい。

はい。私、声優さんの歌や、キャラソンのような感じの主題歌って、それぞれにすごく魅力があると思うし好きなんですよ。その声優さんしか歌えないアニソンがあるのと同じように、アニソンを歌うための存在であるアニソンシンガーにしか歌えないアニソンもあると思うんです。それをステージ上で、表現できたらいいなと思います。

――さて、今作でシングルも4枚目となりました。そろそろファンの方もアルバムを期待し始める頃なのかな? と思うのですが……。

ねぇ!(※スタッフの方を向き)出したいなぁー! 歌いたいなぁー!(笑)。

――もしいま制作できるとしたら、どんな1枚にしたいですか?

いまはYURiKAといえば"明るい"や"元気"というイメージを持っていただいていると思うんですけど、やっぱり作品に沿いたいので、カメレオンみたいになりたいんですよ。だから、自分を残しつつ「え? これもYURiKA? あれも!?」みたいに七変化のできる引き出しの多いシンガーでいたいんです。もしアルバムを出せるときが来たら、そういう面の見せられる1枚にしたいなと思います。

●YURiKA 4thシングル「ふたりの羽根」
発売:2018年8月15日
価格:1,300円(税抜)
・アーティスト盤
収録曲
01.ふたりの羽根
02.#ザキャッチ
03.ふたりの羽根(Instrumental)
04.#ザキャッチ(Instrumental)
仕様
アーティスト撮り下ろしジャケット
ジュエルケース
・アニメ盤
収録曲
01.ふたりの羽根
02.きっと、世界のまんなか
03.ふたりの羽根(Instrumental)
04.きっと、世界のまんなか(Instrumental)
仕様
アニメ描き下ろしジャケット
ジュエルケース
(須永兼次)

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