収録当時の苦労を振り返る日高
芸能ニュースラウンジ

 声優・三ツ矢雄二(57)と日高のり子(50)が19日、都内スタジオにて『タッチXBS12ch TwellV』コラボCMの収録を行い、報道陣の取材に応じた。

 全国無料放送の『BS12ch TwellV』は10月5日よりアニメ『タッチ』を放送開始。同作にて主人公の上杉達也と浅倉南を演じる三ツ矢と日高が共演したCMが、28日から放送されることとなった。

 「遂に」「伝説のアニメが」「HDリマスター版で蘇る!!」というコピーも鮮烈に、本篇からのシーンが重ねられていく同CMの収録を終えた感想を、三ツ矢は、「『タッチ』が終わってずいぶん経ちますが、いまだに日高さんとは“達也・南”のコンビでセット販売されております」と、笑顔で空気を和ませる。「プライベートでも非常に仲良くしてますし、言ってみれば親戚関係っぽくもあり、現場で1番心が安らぐ相手。そんな2人のナレーションなので、アットホームな感じが出せればと思って今日は頑張りました」と、ニッコリ振り返った。

 さらに、三ツ矢は、「ホントにあっという間に終わったんですが、息がぴったりしているのは普段からずっと一緒にいるので当たり前という感じなんですが、何かほのぼのとした温かさみたいなものがみなさんに伝われば、届けばいいかな」と、抱負を続けた。

 一方の日高は、「最近はいろんな場面で三ツ矢さんとご一緒させていただくことが多いですが、そこではフリートークメインなので。今回は久しぶりにアフレコスタジオのマイクの前に立って三ツ矢さんとセリフを収録して、当時のことを思い出して懐かしかったです」と、楽しげ。

[画像]

 今回のオンエアについて、三ツ矢は、「昔のアニメーションのセル画の良さみたいなものを感じ取ってもらいたい。アナログ世代のアニメだから、携帯もスマホもパソコンも出てこない。でも、そこに流れている感情は今も昔も変わらない。その辺の物語の持つ心のかけ引きみたいなものを感じ取ってもらえたらと思う」と、コメント。

 リマスターされた映像の感想を、「とにかくすごく綺麗な映像になったけど、何か懐かしくて温かくて。僕たちでさえ、第1話から最後までもう1回見たい、録画してでも毎週見続けたいクオリティになっている。画質の良さも含めて観ていただきたい」と、三ツ矢が述べると、日高は、「現在のアニメの素晴らしく綺麗な画像でアフレコしましたけれど、タッチを見ると本当に描き手が絵に演技をさせているというシーンがたくさんある。だから、南ちゃんの瞳とか口の動きとか1つ1つが、ものすごく繊細に心を表しているんです。アフレコしている時も、そういうところにヒントを得ながら自分の感情を入れていきました」と、いう。

 日高は続けて、「お父さんやお母さん世代にとっては懐かしさもあるでしょうし、CGアニメで育った若い世代の方たちにどう映るか、私たちも楽しみ。昔のアニメの持つ温かさ、人が描いているっている水彩画チックな温かさというか、線の味を感じていただきたい」と、オススメし、「あとは、収録している当時にスタッフの方々とも良く話しましたが、1人も悪人が出てこない、とても清々しい作品です。アフレコが終わったあとも、ものすごく気持ちが良かった。そんな、さわかやさが心を吹き抜けるような、そういう瞬間をご家族で味わってもらえたらなと思います」と、収録当時を懐かしみながら述べた。

 三ツ矢が、「金曜の夜8時30分からということで、サラリーマン世代の方もぜひ金曜は飲まずに帰って見ていただけたらなと思います」と述べ、報道陣を沸かせると、「『タッチ』を観ながら飲んでいただけたら、それはリラクゼーションにもなるのでは」と、日高が笑顔で提案した。

 収録当時を懐かしむ三ツ矢は、「最初は彼女は苦労したと思う。プレッシャーがすごくのしかかっていたのは見ていてわかった。高い視聴率が出た途端に周りの誰も何も言わなくなって、『今のまま、そのままでいいんだよ』と、いうことになった。そして南ちゃんという1人の人間像を作るのではなく、役をどう膨らましていくかっていう方向に演出も変わっていった。彼女はそう言う意味で苦労したんだと思う」と、日高を気遣い、「アイドルが主役のアフレコでレギュラーをやっているということがまだ珍しい時代だった。日高のり子という、当時崖っぷりアイドルの女の子と、作品の中の南ちゃんがオーバーラップして、もう1人の人物を作り上げたということが、エポック・メイキングなことだったように思う」と、分析した。

 日高は、「当時どの番組に出ても、日高さんとは呼ばれず。私はいつまで南ちゃんと呼ばれ続けるのかなと思うときも。背負った南ちゃんの方が前に出ていて、自分はその後ろをついて行っているというような不思議な感覚というものに戸惑いました」と、心境を吐露しながら、「でも、今振り返ってみればそれだけ役とシンクロできていて、イコールとして見てもらえていたということはなかなか無いことだと思うし、ものすごく貴重な経験をした貴重な私の青春でした」と、懐かしんだ。

 ラジオをやっていた時にリスナーから、「これは南ちゃんじゃない!イメージが壊れるからやめてほしい」と、いう手紙をもらったこともあると日高が話すと、三ツ矢も、「僕もテレビに出ていると、達也のイメージを壊すと言われる。けど、個人と役柄は別って思って普段演じている。見ている側は思い込みがすごくて、日高のり子イコール浅倉南っていうのが独り歩きしちゃったんだよね」と話し、「でも、そういう役にめぐり合えない人がたくさんいる中で、僕たちは生涯を共にできるような役と巡り会え幸せ、ありがたいことと感謝しています」と、あらためて気持ちを。

 最後に、三ツ矢が「僕たちの1番の望みは、画面を見ている時に三ツ矢と日高の姿が見えないこと。そこに見えるのは、上杉達也と浅倉南だけというのが、声優としての本来あるべき姿だと思いますし、それに値する演技をしているつもりなので、ぜひまたたくさんの皆さんに観ていただきたいです」と、あらためて抱負を述べ、和やかな会見を終えた。

 無料放送『BS12ch TwellV』がHDリマスター版新番組として送る『タッチ』は、10月5日金曜夜8時30分からオンエア開始。2人がアフレコした『タッチXBS12ch TwellV』コラボCMは、28日朝からオンエアされる。

全文を表示