東京パフォーマンスドールオフシャルライブレポートが到着した。

ライブ写真(全23枚)

 6人組ガールグループ東京パフォーマンスドール(通称TPD)が、9月1日横浜DMM VR THEATERにて【東京パフォーマンスドール DMM VR THEATER presents Future LIVE~複合現実~ vol.4 “ダンスサミット VR”】を開催した。これは、“ホログラフィック映像技術とリアルアイドル達が融合した未来ステージ”を標榜する【DMM VR THEATER presents Future LIVE~複合現実~】シリーズの第4弾。第1回開催の頃からシリーズに関心を寄せていたTPD側と、TPDキャスティングを考えていたシアター側の“相思相愛”が、ついに実った形だ。チケットはもちろんソールド・アウト満員の観客は、DMM VR THEATERでしか体感することのできないホログラフィック演出による新しい形のダンスサミットに惜しみない拍手と援を送った。

 準備期間には約2かが費やされた(もちろんその間には【TOKYO IDOL FESTIVAL】や【JAM EXPO】などの大フェスがあった)。メインテーマは「映像とTPDシンクロをより美しく見せること」。メンバーとコレオラファーは、フォーメーション、それぞれの振り、顔、手、足の度などをいつも以上にシビアに考え、振り付けの精度を高める単純作業を繰り返し、映像スタッフはTPDダンスに適合する映像の作成に精を傾けた。メンバー6人は会場でのリハーサル中、客席からステージがどう見えるのかを半分ずつに分かれて確認しあったりしながら、いままでにない体験にワクワクした様子だったという。

 メンバー全員高嶋菜七、上西来、櫻井紗季浜崎香帆、あかり二葉)のソロダンスをフィーチャーするオープニング曲「Neo Elements」から、“VR効果”は抜群だった。さまざまなメンバーや客席を包み、天井も含めたシアター全体を照らし出す。ブラウス、スカートというモノトーンの衣装と、カラフルライト雄大コントラストを描きながらに飛び込んでくる。続く最新シングル曲「Shapeless」は、まさにこの場にぴったりのセレクション。イントロ部分の機質的な振り付けで特に際立つ“AI感”“ロボット感”が、シアター独自の演出を得て、さらにリアルに伝わってくる。まるでSFに紛れ込んだような気分になったのは、ぼくだけではないはずだ。人気曲「逆光×礼賛」、「TIME」が新体制TPDで披露されたのは今回が初めて。4月19日ワンマン演を最後に9人から6人になったのだが、個人的には「人数」よりも「奇数偶数になったこと」が曲の見せ方に大きく影しているように思えた。この2曲は、新しいフォーメーションによって、確かに新たな魅を得た。続いて、このライブのために作られた「Honey! Come Come!」~「Kiss × Bang Bang!」~「現状打破でLove you」のキュートメドレーゾーンカジュアルカラフル衣装着替えメンバーのまわりにイラスト歌詞マンガのような“フキダシ”つき)などが映し出され、曲がもともと持っている“かわいい世界観に立体感が付け加えられていく。浜崎が「BURN ME OUT」でダンスの火を散らすかと思えば、上西とユニット流星は「エデンの」で客席にエキゾチックうるおいを与える。この曲は6月29日に行なわれた流星ワンマン「金曜日流星」の第1回で初開されたが、今回、満を持してTPD演のセットリストに加わった。つながりということか、次は「Raining」。櫻井メインボーカルで年上の男性へのわぬ思いを歌った曲だ。を使った振り付け、浜崎による安定感のあるバックコーラスも印的だった。ユニットコーナーのトリをとるのは、もちろんリーダー高嶋バイリンガル彼女は今回、全英詞のオリジナルナンバー「be alright」を選んだ。熱唱する高嶋の姿と、ステージに映し出される和訳詞の両方が楽しめたのも、このライブならではの特典といえる。

 その後再び6人が登場し、先代TPD人気曲「CATCH!!」を椅子を使ったパフォーマンスで披露。シングルTRICK U』のCDジャケットMVに使用した“大人セクシー衣装で実に艶っぽいパフォーマンスを繰り広げ、「TRICK U」と続く(鎖が映し出される演出も刺的だった)。「FREEDOM」「SURVIVAL!!」「DREAM TRIGGER」も6人用のナンバーとして練り直され、すっかり消化されきったあとでの、セットリストへの復活だ。それまで映画を見るように着席で楽しんでいた観客も、リーダー高嶋煽りで、「FREEDOM」から総立ちになり、さらなる盛り上がりへ。“まだまだそんなものじゃないでしょ”と追加で煽りを入れる高嶋、それに一層のパワーで応えるファンたち。そのエクスタシーアンコールになっても続いた。タオル曲「Are you with me?」が始まり、メンバーが聴こえてきても、ステージ上にはもおらず、“花火”という歌詞フレーズそのままに花火が映し出されている。何がどうしたんだと思っていたら、6人がステージと客席の間に来て、通路で歌い始めたではないか。ヴァーチャルリアリティが、一気にリアリティに変容したような感覚だ。ステージに戻った6人は、これも久しぶりとなる「ナガレボシ」を披露。173月中野サンプラザで行なわれたワンマン演でもひときわ強い印を残したナンバーが、イメージした幻想的な映像と共に届けられた。

 TPD映像は、プロジェクションマッピングを使った舞台演【PLAY×LIVE『1×0』】(プレイライブワンバイゼロ】、第1回は2013年8月)以来の“深い仲”。今回も劇場の特性を生かした演出と選曲、そしてキメ細かなパフォーマンスファンを魅了しつくした。TPDは最高の状態で2018年の残り3分の1に突入したといっていい。今末から3月まで続く定期ワンマンライブ渋谷 LIVE CIRCUIT】、ニューアルバムリリース11月)など、嬉しい話題が続く。

TEXT音楽ジャーナリスト/原田和典

セットリスト
東京パフォーマンスドール DMM VR THEATER presents Future LIVE~複合現実~ vol.4 “ダンスサミット VR”】
2018年9月1日(土)横浜DMM VR THEATER
01. New Elements
02. Shapeless
03. ダイヤモンドは傷つかない -Rearranged ver.-
04. 逆光×礼賛
05. TIME
06. Honey! Come Come!~Kiss x Bang Bang!~現状打破でLove youメドレー
07. BURN ME OUT
08. エデンの / 流星
09. Raining
10. be alright
11. CATCH!! -Rearranged ver.-
12. TRICK U
13. FREEDOM
14. SURVIVAL!!
15. DREAM TRIGGER
16. BRAND NEW STORY
17. SHINY LADY
EN1. Are you with me??
EN2. ナガレボシ

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