放送における言論・表現の自由を確保しつつ、視聴者の基本的人権を擁護するため、放送への苦情や放送倫理の問題に対応する第三者の機関BPO放送倫理・番組向上機構)が、「2018年8月視聴者から寄せられた意見」を公式サイト上に開した。

 8月視聴者から寄せられた意見で立つのは「恒例の長時間にわたるチャリティー番組」に対する意見。『24時間テレビ』(日本テレビ系)については毎年さまざまな意見・苦情が入っているが、今年は猛暑の中でANZEN漫才・みやぞんが総距離160kmをえるトラアスロンに挑戦したことに「チャリティー番組でタレントが過酷なトラアスロンに挑戦する企画について、”酷暑・熱中症注意”と毎日報道されている中、このような企画がなぜ強行されるのか理解に苦しむ」「テレビ局の都合で、放送終了間際にゴールするように調整しているのも、毎年見ていて気持ちが悪い」といった苦情が寄せられていた。

 TVアニメに対する苦情については、7月分に引き続き今回もゼロ(ないしはサイト上で開されていない)。その代わり、今回は深夜放送のTVアニメに苦情を入れる視聴者について“正論すぎる”意見が寄せられている。

深夜アニメに苦情が入り過ぎている。深夜アニメは子どもが間違って見ないように深夜に放送しているのであって、それに対して“子どもが見たらどうするのか”という意見を述べるのはおかしい。子どもが深夜アニメの時間帯に起きているのであれば、それは子どもを寝かさない親の責任であって、番組に責任があるのではない」

 BPOではこれまでにも深夜放送のアニメ、特にエログロ描写がある作品について「深夜の時間帯ではあったが、でもが簡単に視聴できる地上波で放送するような内容ではない」(171月)、「最近の子どもは寝る時間が遅いので、偶然このようなシーンにしてしまうことも考えられる」(172月)、「深夜の時間帯といえども、録画などで子どもたちが見てしまうと悪影を及ぼすのではないかと心配だ」(1710月)といった、やや斜め上の意見が寄せられていた。

 今回の意見のような「子どもを寝かせない親の責任」があるのはもちろん、現在は録画だけでなく、ネット配信などでも深夜アニメを視聴できる環境が整っているため、が子に不適切だと思うアニメを見せたくないのであれば、親として“見せないための環境づくり・教育”をすべきだと思う。

 そもそもすべての深夜アニメ少年にとって不適切な内容を放送しているわけではなく、少年にも深夜アニメを見る権利はあると思うが……。これからもBPOに寄せられる深夜アニメ関連の意見には注していきたい。

BPO(放送倫理・番組向上機構)公式サイトより。