マンガが売れない、初版が減少している、漫画村騒動……マンガ業界に関するネガティブな話題がSNSを中心に立っています。そんな潮に対し、『週刊少年マガジン』で『アホガール』を連載していた、漫画家ヒロユキ先生Twitterで、「まじでもう、マンガは売れてもからないみたいなデマやめようぜ…」と一石を投じて話題になりました。

【写真】漫画『アホガール』

「まじでもう、マンガは売れてもからないみたいなデマやめようぜ…。ほんと将来の自分たちの首をしめるだけだって…。業界に人いなくなるよ? 売れればかるよ…。 ツイッター見ててマンガ家に憧れなくなるのやばいよ。」(ヒロユキ先生Twitterより)

 今回はヒロユキ先生にその意を伺うべくインタビューを実施。マンガ家ってもうかる商売なの? 同人の方がいいってホント? 電子書籍よりもの本で買ってほしいのが本音? など、マンガ家という職業について、忌憚なくアレコレいてきました!(文・インタビュー:かーず)(※編注:ヒロユキ先生とかーずさんは10年来の顔見知り)

漫画業界厳しい」はホント?

── 「今のマンガ業界は、初版の発行部数が削られて収入で厳しい状況になっている」というのは本当でしょうか。

ヒロユキ先生(以下敬称略):の部数が落ちているのは事実です。でも自分のケースでは初版の部数が「10」とすれば、電子が「5」くらい売り上げているんです。その「5」を乗せれば、入ってくるお金はそこまで減っているとは感じていません。もちろんその時描いてるマンガにもよるので一概にこうとはいえませんが。

 電子書籍はヒキの強いストーリーマンガエログロが強いと聞きます。の作品は一話完結ギャグマンガで、これって電子書籍ジャンルでは弱い方なんですが、それでも2対1にはなっています。

―― 電子書籍でもっと伸びているタイトルもあると。

ヒロユキはい。しかもでは埋もれていた作品が、電子書籍バナー広告を打つことでガツンと伸びて、に売上が跳ね返ってくるパターンもあるようです。だけで見ると発行部数は下がっていますが、電子書籍がなかったらそもそも売れなかった作品もあります。売れるマンガの土壌という意味では広がっていると考えることもできるのかな、と。

―― 印税率が10から下がっているという話もSNSで散見されます。

ヒロユキ:自分は10から下がったという経験はありません。確かに8というのは聞きますけど、最近起こった出来事なのか、昔から8だったのか、には分かりません。

 皆さんはご自身の経験をるので、その人が8だからといって今8に下がったのか、昔から8のままだったのか。1つの意見だけで「最近のマンガ業界はキツい」という言い方は正確ではないと考えます。

―― マンガ家の厳しさは今も昔も変わらないということでしょうか?

ヒロユキ:今まで通りにやっていて、うまくいかなくなってくる人が出てくるのは、どんな商売でも当たり前に起こり得ることですよね。

 90年代は出版バブルだったそうで、「アホガール」のとき編集長に「10年前に連載していたら初版が3倍だったのに申し訳ない」って言われて、「えっ! マジ!?」みたいな(笑)

 今は読者が変わってニーズも変化しているので、同じ方法が通用しないのは当然ですから。自分のマンガを面いと思う人たちに、どうやって届ければいいのかを工夫する必要があります。

―― マンガ家も変化していく必要があると。

ヒロユキ:はい、逆に工夫ができる人が強い時代になっていると思います。マンガだけ描いて他のことは一切したくないというタイプは、それが得意な人に任せたり、いろんなやり方が今後増えていくんじゃないでしょうか。

「余裕を持てる」のは5万部くらい

―― ヒロユキ先生Twitterでは「1万部ではヒットとは言わない、連載が打ち切られないギリギリ」という発言もありました。

ヒロユキ:「1万部では出版社的には赤字」という話は実際に編集さんから聞きました。単行本が一冊4~500円の話ですが、少なくとも編集部としては喜べる部数ではないそうです。

―― マンガ家としてはどうですか?

ヒロユキ:全然おいしくないです。単行本1冊で500円として、印税1050万円。年間4冊出しても200万円です。初版1万部を切っているマンガが増えているのは事実だと思いますが、1万部売れたからヒット、とか、さすがにそこまで出版業界も落ち込んでいないかと。

―― 年間200万円。そこから経費が引かれますから、確かに実家じゃないと生活するのは難しいかも。

ヒロユキ:とはいえ作や生産ペースにもよりますが、デジタル3Dなどを覚えて、アシスタント代を抑えれば原稿料だけでもかなり黒字にすることもできます。は原稿料の8割以上は残るようにやっています。

―― 出版社的には何万部あれば切られないラインなのでしょうか?

ヒロユキ:編集部にもよりますが、3万部出れば一部の大部数雑誌以外では切られる心配はないと思います。でもマンガ家が余裕をもって生活していくにはちょっと物足りないかも……。

 5万部あれば500円の単行本が250万円で、年間4冊で1000万円。それに原稿料が加わりますから、ある程度余裕は持てるイメージでしょうか。

―― そこからアシスタント代などの経費と税が引かれた分が所得になるわけですけど、続けていけそうですね。

ヒロユキ:それに5万部もあればメディアミックスの可性が高まるので、先があるタイトルになってくるんですよね。そこも大きいと思います。

―― やっぱりそこは大きいですか。

ヒロユキ:気持ち的には大きいですよね。「このマンガを描き続けてどうなるんだろう、何かいいことが起こるんだろうか」って々と1人で描いているわけですから。「アニメ化が動いてますよ」って話があれば心の支えになって頑れます。

―― それでも5万部のは相当難しそうです。

ヒロユキ:簡単ではないと思います。ただもずっと漫画はいろいろ読んでいますが、売りが明確で読まれる工夫をされているマンガはちゃんと5万部以上売れている、とは感じます。やっぱり今でも面漫画は読まれれば売れるんですよね。

 当然、連載できていた人ができなくなるって入れ替わりはあります。ネットでは食えていた人が食えなくなるという話だけがセンセーショナルに広がりやすい傾向にあって、うーん困ったなって気持ちです。

―― ネットは負の情報の方が広がりやすいですからね。

ヒロユキ:それで「マンガ家ってもうからない、つまらない」って雰囲気がまん延していくのは嫌ですし、良いところは良いって言いたいです。でも自慢っぽくなりやすいから難しいんですけどね。

 連載を長く続けて20巻がそれぞれ10万部出れば1億円。もちろん経費や税が引かれるわけですが、原稿料や版権収入なども足せば、大富豪にはなれないけど、現実的な夢は見られるくらいにはなります。

なぜ商業漫画家なのに「同人誌を描く」のか

―― SNSでは近年、商業デビューするよりも同人を描いていたほうが稼げる時代だという意見も見受けられます。

ヒロユキ:特別最近そうなったということではないです。同人をはじめた15年くらい前でもそんな感じでした。100%断言できます。同人は連載を取るまでの紆余曲折がありませんし、Twitter投稿してバズったら、それを本にして売れるっていう速さメリットです。

 コミックスだったら200ページ描かなくちゃいけないところ、同人は2~30ページくらいでも良かったりします。どちらも500円で売る場合、商業は1冊50円しか得られないのにべて、同人誌は印刷費を引いても1冊3~400円くらいは入ってきます。

―― 冊数と印刷会社、質で露に変わってくる部分ではありますが、概算でそのくらいってことですね。

ヒロユキ:売れた部数が10分の1だとしても、描く枚数も10分の1なのでページ単価としては圧倒的に同人誌の方が実入りがいい。それはもう構造的な事実としてあります。

―― ヒロユキ先生が有名だから同人誌も売れるのであって、ピコ手(名)サークルだったらそこまでうまくはいかないのでは?

ヒロユキ名の同人からスタートしています。デビュー前になんとなく描いていたマンガが全部ボツで、普通にやっていても駄なら頭を使うしかないなってところから、いろいろ考えました。

 で、1から自分のサイトを立ち上げて、登録サイトに入って登録して、かーずSPさんのような個人サイトに見つけてもらったり(笑)

―― 懐かしい。2000年代前半はそういう文化でした(笑)

ヒロユキ:昔だったらCG定点観測さんとかの個人サイトに見つけてもらわないと絶対に拡散しなかった。今はSNSがあるので拡散しやすい。そういう点ではむしろ知名度・認知度にあまり差は出ない、実があれば伸びていける良い時代になっています。

―― 雑誌で賞を獲る以外にも、マンガ家として成功するルートが昔よりも増えたということでしょうか。

ヒロユキ:それは確実に増えています。しかも昔は、同人で数字を出そうと思ったら基本的に二次創作しか考えられませんでした。今の同人業界はオリジナルの方が強いこともよくあるようです。Twitterバズって、それを本にした方が普通二次創作を出すよりも売れたという話もよく聞きます。

 オリジナルだったら商業にも持っていけますし、やれることも増えています。もちろんお客さんの層が違うので、そのために世間で流行ってるマンガネタを見て、読者が何を楽しんでいるのかを肌感覚として鍛えていく必要があると思います。

―― 同人をやるメリットは他にありますか?

ヒロユキ同人で面ネタが描ければ商業にもフィードバックできますし、商業で面マンガを描けば、同人にも人がきてくれます。どちらか片方だけよりも、両方やった方が相互効果が大きいんです。

―― なるほど

ヒロユキ同人はすごく勉強になります。Twitter投稿するのも同じですが、の前にお客さんがいて、反応があるかないかが露に判明します。

 それが商業誌で連載を取るときに「こういうことをした時は反応がなかった」「これは反応が良かった」とか、自分の中で判定基準ができるのが強いです。

―― 商業と同人の2本立てだと、収入も安定しますしね。

ヒロユキ:商業連載していると年間の収入の予測がつくじゃないですか。税理士さんと相談して標を立てて、標値に足りないと思ったら同人活動を増やして年間の帳合わせをすることもあります。

―― そこまでされているとは、すごいですね。

ヒロユキマンガ家は運が絡んでくる商売であることは間違いありませんが、人生全に運任せにするわけにはいきません。運が悪かった時の準備をしておくべきで、商業が売れないときでもダメージが少ないやり方を常に模索しています。

商業マンガメリットは「スケール感」

―― 同人メリットは分かりました。逆に商業に進出するメリットはなんでしょうか?

ヒロユキ:スケール感ですね。同人で1万人に売るよりも、商業で10万人に売ったほうが大勢の人に届きます。1冊1冊の実入りが少なくても、10万人が自分のマンガを読んでくれるのはうれしいです。

 それに編集者、編集長、営業の人たちと大勢でマンガを作るのも好きなんです。分かりやすい例としてはアニメ化ですよね。たくさんの人数が関わって、自分のタイトルアニメを作り上げてくれる。マンガを描いているときは常に孤独なので、だからこそ成功した時に、みんなで喜びを分かち合えることが魅です。

―― 昨今、編集者不要論というのもささやかれています。

ヒロユキの場合は、ペースで生産するには編集さんがどうしても必要です。1話完結だからというのもあるんですが、毎週締め切りがあると自分だけではアイデアが出し切れなくなります。打ち合わせで「今週どうしましょうか」ってアイデア出しをしてもらえることで描けるんです。

―― 編集者からの示で迷走したりとか、そういう側面についてはどう思われますか? 人気が出ないからテコ入れで「美少女出しましょう」って言われて出したけど結局打ち切られたりとか。

ヒロユキ:その提案を受け入れるかどうかはマンガ家さんの判断ですから、それは編集者だけのせいにはできないと思います。編集長から「このマンガ人気がないから何か考えろ」って言われたら、なんとかするように提案するのが編集者仕事ですから。

―― 手厳しい。

ヒロユキ:本来そのマンガが持っている面さを上げる要素以外は、基本的にテコ入れって失敗すると思うんです。だからマンガ家としては「それをやって、このマンガ的に意味がありますか?」と言えるように、自分のマンガのどこが面いのか、ちゃんと把握しておきたいですね。

 そのマンガの面さをより伸ばすことを考える時に、別ベクトルの要素を出されたら「このマンガの面いところはそこですか?」と反論し、いい方向を探るしかないですね。

―― 『バクマン』で、途中から引っかき回す編集者が出てくるじゃないですか。

ヒロユキ:港さん(笑)

―― ああいう人に当たったら苦労するだろうなと感じました(笑)

ヒロユキ:そのために、マンガの面さをちゃんと自分で理解できているのか、自分のを上げておく必要があるんです。

 編集者の意見で多少は上下するとしても、それに振り回されないくらいの線は持っていないと厳しいです。『バクマン』の服部さんみたいに優秀な編集者に当たればいいんですけど、当たらなかった時にどうしようもならないんじゃ、仕事として続けるのは難しくなってきますから。

 マンガ家として生きていくなら、1人の編集さんと一生ずっとやっていくことは基本的にありえません。編集者が変わってもマンガを描き続けられるように、常に準備をしておかないといけないというのがの心構えです。

―― 編集者からひどいに遭ったというマンガ家の話がバズったりします。こういう時、マンガ家としてはどういう対応をすればいいと思いますか。

ヒロユキ:自分が聞いた話では、編集長に直訴して「編集者を変えてくれ」って言うとか。でも担当さんに不満があるといっても、別の面で良いところや相性などもあるでしょうし、それは普通のことなんだろうなって思います。

―― 確かに、仕事相手に良いところも悪いところもあるというのは、他の仕事でも同じことがいえそうです。

ヒロユキ:でもトラブル編集者の側からられることはないので、あまりうのみにしない方がいいかも、とは思います。出どころが怪しい情報もありますので、それがマンガ業界の真実であるかのように騒がれるのは、なんとかならないのかな……って感じます。

―― 編集者とうまくやっている人は、わざわざそれを言いませんからね。変な人が一定の割合でいるのはどの業界も一緒だと。

ヒロユキ:ええ。それに編集者とうまくやれない人は、同人や個人の電子書籍という選択肢もあります。ですから、ことさら出版社を一方的悪役にしなくてもいいのになっていう気持ちはあります。

電子と、どっちで買う方が作者のためになる?

―― 「単行本は電子じゃなくてで買ってほしい」という意見もよくにします。

ヒロユキ:個人的にはどちらでも、読者が好きな方で買ってくれたらうれしいです。でも電子書籍って数字が上がってくるのが遅いようなんです。の場合は売上がすぐ分かるようなので、発売して1カ打ち切りかどうか編集部が決めたい場合、の方が優先して見られちゃうことは確かにあると思います。

―― 電子の売り上げがすごく良かったのに、の結果で打ち切りが決定した後だった……となると悲惨ですよね。

ヒロユキ:さすがにその時は何か救済策があるんじゃないでしょうか。例えば電子書籍が極端に売れている作品があったとして、それが評価にならないわけがないと思うんです。

 初動の評価ができないのは電子書籍市場の過渡期だからで、今後の課題ですよね。出版社によってはのところに電子書籍の売上データが来るのは半年に1回ですから(笑)

―― それは遅いですね。

ヒロユキ:なのでにできることはの結果だけで打ち切られないように頑ることで、買い方を読者さんに理強いするつもりはないというのが個人的な意見です。なんならの場合1冊あたりの印税は電子の方が高いので(笑)

―― 半年おきということは、漫画村がなくなってから売上が増えたかどうかはまだ分からないんですか?

ヒロユキのところにその結果が来るのは年末です。でも漫画村が流行りだしたころに実際に売上が下がったというのは聞きました。

―― 電子書籍市場が好調に見えるのは、過去の有名作品の再販売がかなりの割合を占めているというのも聞いたことがあります。

ヒロユキ過去作が売れているって話は有名タイトルだと思うんです。レベルマンガ家だと、今連載しているマンガの方がはるかにたくさん売れています。

―― 過去作はそこまで動いていない?

ヒロユキ:いえ、ちょこちょこ売れています。だからたくさん冊数を持っていれば持っているマンガ家ほど、の収入としては潤っているんじゃないでしょうか。

 昔だったらで1回売ったらあとは1円にもなりませんでしたが、電子だと連載を持った分だけ、1冊1冊がちょっとずつ稼いでくれます。かわいい息子たちが働いてくれるみたいな(笑)

―― 長くマンガ家をやるほど収入が安定するのはいいですね。一方で、電子書籍だと割引セールがあったりして、実入りが減ることにはなりませんか?

ヒロユキ:いえ、それは違います。終了したマンガの1巻を無料で出してみたら、後続の巻が売れて何万円とか入ってきたって話もあるようで。もちろん繰り返しセールをしていくと下がっていくんですが、それでも、終わったタイトルですよ? 人のに触れる機会があるのが重要だと実感しました。

 1巻を無料にして何万冊かダウンロードしてくれたとして、100人に1人でも2巻以降を買ってくれたら結構な額になります。だと無料で配るわけにはいきませんからね。

―― 確かに、これは電子書籍の強みですね。

ヒロユキ:セールをしなかったらそもそも見てもらえません。3巻まで無料になったところで、続きが読みたくなったら残りの巻にお金を出してくれるわけですから。

 それに最近はアプリ完結作品を再連載するパターンもあって、そこでも収入が得られます。たくさん描いていくと良いことがある時代になっています。

アホガール』はヒロユキギャグマンガの集大成

―― お話を伺っていると、ヒロユキ先生作家としてだけでなく、プロデューサーとしての線を持っているように感じます。

ヒロユキ:どうですかね……(笑)赤松健先生が好きで(公式サイトの)「日記帳」を毎日見ていました。赤松先生こそ企画ビジネス的な思考をお持ちで、そこがにはきました。

―― 逆にマンガを描くことに100%注ぐタイプもいらっしゃいますよね。極端な例だと、プライベートでは電車の乗り方も知らないけど、マンガだけはめちゃくちゃうまい方とか。

ヒロユキ:率直にいうとうらやましいです。は新人賞のころに10連続ボツを食らって最終補にも残らなかった時期があります。自分には才がないという前提でスタートしているので、頑って雑巾ぞうきん)を絞り出している感じなんです。ギューっと雑巾を絞って、やっとポタって一滴たれるみたいな(笑)。だから他のことを考える時間があるんでしょうけども。

―― 中にはいつも雑巾が潤ってしょうがないようなマンガ家さんもいますよね。そういう人に対してはどう思いますか。

ヒロユキ:うらやましいと思う反面、雑巾が潤うタイプってムラがあると思うんです。ハマるとめちゃくちゃ売れるので「うわーたまらん」って思うんですけど、次の作品でガクンと落ちたりもします。「安定して売れるのは自分の方だぞ」っていう対抗心みたいな気持ちは正直あります(笑)

―― 次回作は考えていますか?

ヒロユキ:『アホガール』では、今まで自分が築き上げてきた技術を全部詰め込んで、『週刊少年マガジン』の毎週6ページの中にギチギチに詰め込んで勝負しました。

 自分の中にあった「ギャグマンガの集大成」としては頂点に近づけたと思っていて、アニメも評判が良かったので、次は一度ギャグを離れてストーリーマンガやってみたいです。

―― 今後のマンガ家人生を見据えていかがですか?

ヒロユキ:好きなことだけで生きていきたい。

―― ホリエモンですか(笑)

ヒロユキ通勤しなくていいし、上もいなくて、好きな時間に寝て起きて、マンガを描けてお金にもなるのはすごく楽しいです。

 もちろんネーム作画は毎回苦労してつらいんですが、人に楽しんでもらえるものはそんな簡単には作れません。「どんな反応が返ってくるんだろう」ってことをマンガにして、「面い」って言われる喜び。それが最終的にはお金にも変わるし、大勢が認めてくれればアニメにもなっちゃう。マンガ家って楽しい仕事なんですよ。

ヒロユキ先生