競馬サークル関係者が分析する。

「出遅れて後方からになったインに入れてロスなく進め、直線もいたインからしぶとく伸びて2着しました。慌てずにのよさを引き出した、ファインプレー8月12日小倉・3歳未勝利・芝2000メートル戦も見落とせないレースでした。ルメールやデムーロが乗ってどうしても勝たせることができなかった1億2000万円のピボットポイントを、1番人気イダエンペラーとの叩き合いの末に、クビだけ勝たせたんです。これは大きく評価すべき。『あとがない。絶対に勝たなくてはいけない』と不退転の決意で臨み、結果を出したわけですから」

 レース後、荻野は大手一口クラブシルクレーシングから「ありがとう。ピボットポイントだけでなく、他のにも乗ってもらいたいからよろしく」と言われたという。

 それ以降は48戦して20回の掲示板入り。2勝、2着6回、3着5回の結果を残している。

「成績が上がらない時はレース判断に迷いが見られましたが、からはそれが消え、自信を持ってレースをしている。に乗ってきた時は要注意です」(スポーツ競馬担当記者

 実は又と荻野には共通点がある。この、有望なエージェントがついたのだ。又には武豊49)や福永祐一41)のバレット(騎手の補助業務)を務めていた吉井慎一氏が、荻野には小牧太(51)や幸英明(42)のバレットだった坂上玄氏が──。

 現在の騎手業はエージェントしだいと言われることが多いが、この二人はエージェントとしては新人だけに、騎手と一体となって熱心に集めをしてくれるという。

「物が柔らかく、厩舎関係者の受けもいいようです。又と荻野に好成績を挙げられたのは、この専業エージェントの存在も大きかったと思いますね」(トラックマン)

 西の又、荻野に対し、東の大穴見習い騎手は、今年デビューした山田敬士20)だろう。228戦で1番人気には2回しか騎乗していないが、5勝。うち3勝は6番人気以下のだった。山田自身、

人気薄のは『好きに乗っていいよ』と任せられることが多いので、思い切りいける。をあけるぞって燃えるんです」

 とっている。その心意気や、よし。

 この新人、おもしろいことに、藤田菜七子(21)となぜか相性がいい。彼女が2勝を挙げた8月19日新潟3、7レースでの2着は13、9番人気に騎乗した山田だった。人気者に負けるものか、と燃えるのだろうか。藤田と一緒に出場の際にはマークしたい存在だ。競馬ライター山田の成績について解説する。

現在5勝というのは例年の新人騎手とべて物足りないでしょうが、しかたがない。そもそも回ってくる質がそれほどいいとは言えませんから。所属する小桧山厩舎からし現在4勝で調教師リーディングは170位です。ただ、エージェント(田中丸田恭介と同じ担当)がをそろえてくれるので、乗りには事欠かない状況にある。そのほとんどは人気薄ゆえ、券に絡めばかなり大きな配当が期待できるでしょう」

 知名度アップはこれからの存在だが、GI資ガッポリ稼ぐためにも、ぜひ覚えておきたい。

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