人の話を聞きながらメモを取る人も多いだろう。一度聞いたことをまた聞くのは失礼になるため、社会人学生にとってメモは必須アイテムだといえる。

しかし脳科学者の茂木健一郎さんは9月14日、「メモは原則とらない方が理にかなっている」とツイートした。

「メモをとるのが、最終的なプロダクトへの準備だとすると、むしろ、その段階を省略していきなりつくり始めたり、書き始めたり、描き始めたりする方が効率が良い」

「忘れるようなことは重要ではなかったと見切ることもできる」

茂木健一郎さんのツイート

茂木さん自身、メモはほとんど取らない。メモを取るとしたら、頭の中で取るそうだ。

内メモの良い点は、その構成が有機的、動的に変化することである。たとえばあるプロジェクトに取り組んでいるときに、関連することを内でイメージして、ときどきワーキングメモリとして起動しておく。すると、意識の中に再編され、結びついて、新たな発見があることが多い」

頭の中に情報を入れておくと、内の他の情報と結びついて、新しい知見が得られることがあるという。しかしメモを取らなければ、忘れてしまう恐れはないのだろうか。

「ほんとうに重要なことだったら、戻ってくる。忘れるようなことは重要ではなかったと見切ることもできる。また、忘れても、意識の中には跡がちゃんと収納されていて、それが今後の認知、行動に影を与える」

たくさんの情報をメモしておくよりも、記憶に頼ることで情報の取捨選択ができる。もし忘れてしまったら、それほど重要なことではなかったということのようだ。

ただし茂木さんは、メモを文章などを作成する際の準備段階としてとらえている。仕事の段取りなどについては普通にメモを取るべきだろう。