舞台『笑う巨塔』(作・演出:宅間孝行)公開舞台げいこが3日、東京・池袋サンシャイン劇場で開かれ俳優としても出演する宅間(41)、芦名星(28)、斎藤工(31)、松本明子(46)、デビット伊東(45)、金田明夫(57)らが熱演を見せた。

 1997年に前身である『東京セレソン』を立ち上げ01年に今の劇団名となり、その12年の歴史に幕を下ろすことになった劇団『東京セレソンデラックス』の解散公演。本作は03年に好評だった同劇団の『HUNGRY』をタイトルをあらためて再演する。都内にある四王病院を舞台に、“白い巨塔”ならぬ“笑う巨塔”となっており、序盤に張られた無意味とも思える伏線がもつれにもつれ、何人もの人間に勘違いを与えるが、それがスパイスの効いた演出も合わさり、ラストではしっかり収束していく姿に圧巻される作品。観た後は元気になれること間違いなしのエネルギッシュな仕上がりだ。

 開始前には同舞台のオールスターズの声が詰まり「♪じゃあ解散してもいいかな?」などのパンチの効いた歌詞も入っているアップテンポの主題歌『THANK YOU!FOR YOUR SMILE』がかかり芦名が音楽に合わせキャラに合わせた無声の演技を見せ、一味違う感じが伝わってくるものとなり、そのままゲネプロへと入っていくものとなった。

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 約2時間の舞台後、囲み会見が開かれ、自身でオーディションを受け初めて宅間の舞台に参加する斎藤は、「練習は厳しいと言われていますが?」と報道陣に尋ねられ、「宅間さんの生み出す脚本と、主演でお客さんに届けるすべてを網羅しているので、完成形が宅間さんの中に明確にある。それに近づけるという感じです」と、真面目に話すと、宅間が「隣では言いづらいよな」と、冗談交じりに茶々を入れることも。同じく初めてとなる芦名も「日々とっても楽しいのでエネルギーを発散させる舞台ですね」と、楽しげだが、宅間は「クールな顔してますけど、袖にはけたときに、何キロ走ったんだかというアスリートみたいに息を切らせてます」と、ハードな一面も。

 一方、主演の宅間は、「前に役者だけで出たんですけど、物足りない感じだったので」と、なんとも力強コメントで、初日を迎えての感想を「お客さんが入って幕が上がるまでに、修正したいところもある」と、調整に余念がない。

 「今回キャスティングしたことを考えてほしい」と、冗談交じりに宅間から言われたデビット。舞台ラストでアドリブを振られ「普通だった」との評価にデビットは、「顔合わせのときにコントをしてくれと言われたのは分かるけど、ラーメンを作ってくださいと言われた。おかしいですよね!?」とツッコミを入れると、「デビさん店に行きましたけど演技よりラーメンがよかった」と宅間が逆襲し、斎藤も「塩がおいしいですよ」とボソリとアシストし報道陣の笑いを誘うことも。

 さらに、病院の婦長役で、結婚を勘違いする役の松本は、これでもかというくらいのM字開脚を見せており、「自分の持ってる力をレッドゾーンに振り切らないと持っていけない。計算された出ハケとか、凄まじい。それが開脚につながっている。あんなに開くのは初ですね。50ステージ開きます!」と、全身全霊でぶつかっているよう。

 そして、話が解散公演ということに向くと、宅間は、「いままで割と切ない舞台で応援してくれた人が増えましたけど、最後はみんなでお祭り騒ぎでパーッと終わりたいなと。みんなで楽しめるエンターテインメントになったら」と、コンセプトを明かし、この舞台に限っては酒はないものの飲食がOKな上に、「開場時間30分あるときもこちらから仕掛けようかなって思ってて、キャスト2人を舞台に出して動物ふれあい広場みたいな感じでやろうかなと。ただし、誰が出るのかはシークレットですけど、うるさくない事務所なら写メもOKです。ライバルは動物園かな。だから、時間は早く来てほしい」と、アイデアを盛り込んでいるという。

 また、「宅間さんは個人的に解散されてますが?」と、今年5月に離婚した女優・大河内奈々子(35)との関係を念頭に置いた質問が飛ぶと、「なんでも答えますよ。深刻な問題ですが」と堂々と受け答えし、宅間は「振りきれてます。解散しました。子供に会いたいです」と返答。それ以上聞こうとする報道陣に見かねた斎藤が「これ以上は…」と止めに入る一幕もあったが、宅間は、「今年後厄なんで、ウミを出しきって…セレソンがウミでもないし、家族がウミでもないですが出しきって、一から出直したい」と、前を向いていた。

 最後に、宅間から「これから加速していくのでどんどん良くなってきます。演劇というよりかは1つのエンターテインメントとして楽しんでもらえるようになってます。劇場で待ってます」といえば、斎藤も「通しをやると2キロくらいやせているくらいのエネルギーを出している空間が楽しいものになってます。全裸の気持ちになります!」とアピール。芦名が「日頃もやっとしている人とか、観に来ていただくと楽しいので、ぜひ遊びにいらっしゃってください」と、PRしていた。

 舞台『笑う巨塔』は3~28日まで同所、11月1~4日まで札幌・道新ホール、11月7日には新潟・りゅーとぴあ劇場、11月13~18日まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、11月22日には広島・アステールプラザ大ホール、11月24~25日には福岡・キャナルシティ劇場、11月28日~12月2日には名古屋・名鉄ホールと全国7都市で公演!

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熱演を見せる斎藤工