より良い睡眠をするための方法
新刊JPニュース

 最近、頭が働かない、記憶力が悪くなっている気がする・・・。
 歳を重ねるごとに、こんな風に感じている人は多いだろう。では、これは本当に歳のせいなのだろうか。

 『一生衰えない脳のつくり方・使い方』(築山節/著、さくら舎/刊)では、いまの脳の力を落とさず維持できないか、いまの脳の働きをよりアップできないか、脳の老化を防げないか、といった不安に応える「脳のつくり方・使い方」の具体的な方法を解説する。

 頭が働かない、記憶力が悪くなっている気がするというのは、脳が本当に衰えているか、本来の力を発揮できていないかだという。
 その脳と睡眠は密接な関係がある。睡眠がしっかりとれていないと、脳も本来の力を発揮してくれない。これが原因の1つかもしれないのだ。

 「忙しいので、寝る間も惜しい」「もっと時間がほしい。寝るなんてもったいない。」など、昼も夜も誰かが稼働している現代社会では、このように思っている人も少なくはない。
 しかし、仮に1日の睡眠時間を8時間としたら、私たちの人生の3分の1は睡眠に費やしていることになる。人生80年なら、じつに27年近くも寝ていることになる。それだけ、私たちにとって睡眠は大切で、必要なものなのだ。
 では、そもそも人間は何のために眠るのか。睡眠は3つの意味を持っている。
 1つ目は脳を休めて機能を回復させる。
 2つ目はホルモンを分泌したり、内臓や筋肉のメンテナンスをする。
 3つ目は寝ているうちに記憶を整理、定着させる。
 次の行動に備えて万全の状態にしておくには、1日に1度は誰でもきちんと静止した状態が必要なのだ。

 寝るのが惜しい人がいる一方、眠れない人もたくさんいる。日本人の5人に1人が不眠症の悩みを抱えているといわれているという。では、どうして眠れないのだろうか。
 ストレス、サーカディアン・リズム(概日リズム)のずれ、コーヒーなどのカフェインによる覚醒作用、年齢によるものなどさまざまな原因が考えられるが、眠りたいのに眠れないときは、次の法則を利用すると良いと築山氏は提案する。
 身体には「睡眠が深ければ深いほど、体温は大きく低下している」という法則があるという。睡眠に入ると、体温の基準値は自動的に下がる。代謝は低下し、身体から生み出される熱量も少なくなっている。こうしたことから、睡眠自体が体温を下げると考えられている。
 では、逆に体温が上昇すると、身体はどのような反応になるのか。体温があがると、ホメオスタシスの働きで身体は温度を下げようとする。すると先ほどの法則の逆パターンで「体温が低下しているときには深い眠り」が適用され、眠りに入りやすくなるというわけだ。これを利用して、寝る前に入浴して身体を軽く温めれば、体温を下げようとして眠りに入るまでの時間が短くなり、深い眠りが得やすくなるというのだ。

 睡眠の取り方にもっと気を使ってみたら、脳の働きもよくなるというのが本書を読むとわかる。そして睡眠は人間にとって、とても重要なことだと再認識させられる。ネットやテレビなど不用意な夜更かしや、忙しくてもできるだけ夜に睡眠を取るように心掛けたいものだ。そうすれば、仕事や生活にいい影響が出るはずだ。
(新刊JP編集部)

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