湖北省荊門市で20日まで開催された菊花展に群集殺到し、菊の鉢植え約30万鉢を奪い合って持ち去ったことが分かった。警備員は「多勢に無勢」でもあり、制止をあきらめたという。環球網などが報じた。

  中国では、花の展示会などで、会期終了間際になるとに来場者が「略奪」を始める場合がある。

  荊門市の菊花展では、18日ごろから主催者が「持っていかれては、どうしても困る」と判断した一部の鉢植えの移動を始めた。それを見た来場者が鉢植えを持ち去りはじめた。

  「持って行っていいらしいぞ」という噂がたちまち、市内に広まった。あっと言う間に自動車やオートバイなどに乗った市民が会場に殺到した。人々は最初、自分がほしい鉢植えを選んでいたが、しばらくすると、手当たり次第に奪い合いはじめた。

  花を持ち去ろうとしていた市民の一人は「だれも止めないからね。持って行っていいんだろう」などと言った。

  人々が去った後には、押し倒されて踏みにじられた黄色い菊の花が無数に残り、足の踏み場もない状態になった。植木鉢が横倒しになり、土が散乱した。その土をビニール袋に入れて持ち去る人もいた。

  19日午後までに、会場からは約30万鉢が持ち去られたとみられている。

  主催者側によると、特に貴重な鉢植えは事前に移動し、大型の鉢の周囲には、警備員などを配置して防衛した。ただし、その他の鉢植えは群集が持ち去るにまかせた。「(すべての花を守るには)人手が足りない。その上、群集との衝突が心配で、強く制止することはできなかった」という。(編集担当:如月隼人)

全文を表示