独女通信

好感の持てる男性が「ぽっちゃりした子ってかわいいよね」と言ったら、あなたはどう思うだろうか。「ラッキー」「よかった〜」「やっぱり!」
いやいや、喜ぶのはちょっと待って。男子の言う「ぽっちゃりがかわいい」と、女子がイメージする「ぽっちゃりがかわいい」の間には、日本海溝より深い溝が横たわっているのだ。

ある飲み会で、その溝の深さを実感した、と語るのはカナコさん(仮名・34歳)。
「ある男子が、『ぽっちゃりした子ってかわいいよね』と何気なく口にしたんです。そこで女子が『ぽっちゃりって、具体的には?』と尋ねたところ、彼が例に挙げた子は、全然ぽっちゃりじゃない。というか、普通にスタイルのいい子でした(笑)」

では、なぜその男子は、「普通にスタイルのいい子」を「ぽっちゃりさん」と言ったのだろうか。
「その女の子は、スタイルはいいけど、顔が割とふっくらしてたんです。ぽっちゃりがかわいいんじゃなくて、ふっくらした顔がかわいいと言いたいんじゃないのかな、と思いましたね」

リサコさん(仮名・35歳)も、知人男性が何気ない会話で「あのぽっちゃりした子」と言った時、違和感を感じたという。
「どう見ても、その子はぽっちゃりではなく、標準体型なんです。ぽっちゃりさんというより、単なる丸顔さん。男性が言う『ぽっちゃりさん』は、女性にとっての『普通』。男性の基準は、女子に比べてずっと厳しいんだとつくづく感じました」

ではなぜ、そんなギャップが生まれるのだろうか。ミツオさん(仮名・37歳)は、両者のギャップの原因をこう分析する。
「こんなことを言うと、反発されるかもしれませんが、女性の場合、どうしても自分を基準に考えるから、基準がゆるくなるのではないでしょうか。あと、小柄な女性の場合、顔と体にちょっとお肉がついていると、シルエットがぽっちゃりに見えやすいですよね」

一方、コウタさん(仮名・38歳)はこう語る。
「女性は『ぽっちゃり=太め』と考えているみたいですが、男性にとって、『ぽっちゃり』と『太め』は別物。『ぽっちゃり』は『恋愛対象になる女性』で、『太め』は『恋愛対象に入らない女性』なんですよ」。

ちなみに、コウタさんは「ぽっちゃり好き」だそう。芸能人で言うと、「磯山さやか」が理想のぽっちゃりさんなのだとか。
「ガリガリな子より、ある程度ぽっちゃりした子の方が好き、という男は多いと思いますよ。ガリガリな子は体が弱そうだから、アウトドアの遊びに連れて行きづらいですしね」

女性から見れば、磯山さやかさんはぽっちゃりというより「グラマラス」。男性にとっては「ぽっちゃり」は「健康的」と同義語なのかもしれない。

さらに、ハルキさん(仮名・35歳)は、ぽっちゃりと太めの違いをこう話す。
「『ぽっちゃり』は愛嬌があって恥じらいがある人で、『太め』は開き直って恥じらいがない人。ぽっちゃりさんなら、恋愛対象に入りますね」

予想以上にシビアで鋭い、男性たちの「ぽっちゃり定義」。目指すべきは、「ただスレンダーな体」ではなく、「恥じらいのある健康なグラマラスボディ」なのかもしれない。(栗頭渋子)


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