ジュースを飲み過ぎれば、体に悪影響を及ぼすことくらいは子どもでも分かってる話。しかし、そんな常識に捉われない人も世の中にはいるようで、オーストラリアにはこの3年間、毎日ジュースを最高8リットル飲み続けていた男性がいるという。その結果、彼は歯を腐らせて総入れ歯になっただけでなく、さらに腐った歯が原因で敗血症を引き起こすなど、散々な目に遭ったそうだ。

豪紙アデレード・アドバタイザーによると、この男性は南オーストラリア州アデレード近郊の街ソールズベリー・ノースで暮らす、25歳のウィリアム・ケンウェルさん。もともと水が好きではなかったという彼が、ジュースを大量に飲むようになったのは3年前からだ。従業員として働き始めたホテルが「コーラが簡単に手に入る」環境で、水嫌いの彼にとって、水代わりにコーラを飲むのは当たり前のことだった。

その後、コーラなどの清涼飲料水で喉を潤し続けた彼は、毎日6〜8リットルもの量を摂取。満足感は大いに得られただろうが、その代償はあまりにも大きかった。当時、歯科医に普段の生活習慣を相談する機会があった際、当然ながら注意を受けながらも、それを無視してジュースを大量に飲み続けていたというケンウェルさん。そうこうしているうちに、彼の口の中はとんでもない状態になっていたという。

彼の歯はすべてひどい虫歯になり、抜いて残ったのは13本だけに。それらの歯の状態も次第に悪化し、それが原因で敗血症まで引き起こしたそうで、命に危険が及ぶ結果を招いてしまった。最終的にはすべての歯を抜かざるを得なくなり、総入れ歯にしてようやく彼は健康を取り戻したという。

現在オーストラリアの保健研究機関が提唱した「清涼飲料水に表示する、虫歯の危険性を訴える警告ラベルのモデル」(米紙ニューヨーク・デイリーニュースより)としての活動も行っているというケンウェルさん。ラベルがどれほどの効果を生むのかは“疑問”としながらも、「自分はジュースが歯や健康に影響を及ぼしかねないという生き証人だ」とも話す彼は、少なくとも過去の生活習慣を反省し、同じような人が生まれないようにと願っているようだ。