ニコニコニュース オリジナル

katsuma 東日本大震災でその利便性が高く評価されたTwitter。一方で、デマを拡散させるなどといった問題も浮き彫りになり、批判も見られるようになってきた。Twitterへのそうした批判に対しITジャーナリストの佐々木俊尚氏は2011年4月16日、「『お前は専門家じゃないから言うな』と言われたら、何も言えない。個人でも言わないといけないと」と語った。発言は、ビジネス情報番組「勝間和代#デキビジ」でのもので、この模様はニコニコ生放送でも中継された。

 今回の大震災ではフォロワー数が多い人に公正・中立な「メディア」としての役割を期待した人が少なくなく、著名人のツイートに批判が集まるという事態も起きた。これに対し、佐々木氏は「そんなの放っておけば良いんですよ」と一刀両断。

「僕(のツイート)には僕というバイアスがある。でも、それは僕の情報を見ている人が見れば分かる。その前提の上で情報を受容してもらえたら良いわけで、『客観中立じゃないからけしからん』とか言う人には、『あんたはテレビや新聞を見ていなさい』と言えば良い話じゃないかと思います」

 と語った。これには勝間氏も同意して、「(Twitterに)食べているポテトチップスのメーカーを書いたら、『いくら貰っているんですか』と言われた。ごめんなさい、それぐらい言わせてください」と笑いを誘った。

 このように佐々木氏は、Twitterにはバイアスがかかっているとし、「バイアスそのものが可視化されていることが一番重要」と強調。「『お前は専門家じゃないから言うな』と言われたら、何も言えない。でも、個人でも言わないといけないと思う」と、言論が封じられるのではなく、発言者の知識量やスタンスといったバイアスを前提として議論が行われることが望ましいと語った。

 また、「専門家ではないから語るな」と言う割に、「専門家は御用学者だから信頼できない」というネット上の「ダブルスタンダード」にも言及。「『権力』と『市民』の二項対立でしか物を語れなくなっている」と指摘し、「専門家や官僚も一市民であり、一市民が専門家であることもある」と、傍観者的に批判するのではなく、それぞれの立場で「当事者意識」を持って語っていくことが重要だと訴えた。

勝間和代#デキビジ 【ゲスト:佐々木俊尚】#49
番組放送中に地震が発生するハプニングも
http://live.nicovideo.jp/watch/lv46076944#49:50
(番組はタイムシフト機能で2011年4月23日まで視聴できる)

(野吟りん)

【関連記事】
ITジャーナリスト・佐々木俊尚氏、復興構想に「60代以上の人いらない」
日本復興と新しいITのために 「IT復興円卓会議」開催
地震で露呈した「官邸記者会見」の閉鎖性
全文を表示