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matsu 国際テロ組織アルカイダの指導者とされるウサマ・ビンラディン容疑者の殺害や、ソニーにおける過去最大級の個人情報流出などテロに関連する報道が続くなか、ニコニコ動画の七尾功記者は2011年5月2日、福島第1原発をめぐるテロ対策について政府および東京電力に質問した。

 2日16時半ごろに行われた福島原子力発電所事故対策統合本部共同記者会見で七尾記者は、「緊迫の状況下にあった3月31日の午後、福島第2原発の西側ゲートがいとも簡単に突破され、侵入者が構内を約10分間にわたって走り回ったという事件があった。現在の福島第1原発敷地内および周辺地区におけるテロ対策は十分にとられているか」と質問。これに対して細野豪志統合本部事務局長は、

「そういうことがあったことは私も承知している。東京電力、原子力(安全・)保安院で警備の強化をするような取り組みがなされている。(事件)当時はそうした対応が若干抜け落ちていたのかもしれないが、今は備えができていると考えている。ただ、人員も限られており、立ち入りがかなり厳しく制約されている地域でもある。そういった(侵入を許す)危険性がより高まるのであれば、さまざまな取り組みをまた強化していかなければいけないのではないかと思う」

 と、語った。

 続いて七尾記者は、東京電力に「事故発生以来現在までにおいて、東電のシステムが不正アクセスされたということはあるか」と、サイバーテロについて質問。東京電力の松本純一原子力・立地本部長代理は、

「ウイルスメールは送られてきたが、不正アクセスはなかった」

 ことを明らかにし、現在はワクチンで対応済みであるとした。

 七尾記者はさらに、細野統合本部事務局長に対し「ソニーの例では、今回の情報流出との因果関係は現在まだ不明だが、過去数ヶ月にわたって国際的なハッカー集団から攻撃を受けていたことが明らかになっている。国際的に原発反対運動が広がっており、政府の対応も注目されているが、福島原発事故以来、政府のシステムが不正アクセスされたことはあるのか。また、東電のシステムを含めサイバーテロ防止対策はできているか」と質問。細野統合本部事務局長は「答え得る情報を持ち合わせないので、改めて確認する」としながらも、

「日本政府の場合、サイバーセキュリティーに対する取り組みは特にここ数年かなり強化してきている。光センターの陣容ともかなりオーバーラップしているので、相当の態勢を敷いているのではないかと思う」

 と述べた。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]七尾功記者の質問部分より再生 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv48305169?ref=news#03:47:21

(徳永晃太)

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