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離陸時には座席にしっかり座ってシートベルトを締め、ケータイなどの電波が出るものはスイッチを切る。安全な空の旅のために、搭乗客が守らねばならないルールです。しかし、それらを守らなかったとして、先日、米国では高校生101人とその引率者8人が、離陸前の旅客機から退去命令を下されました。この出来事に対して、米国市民の反応は「なんでもまかり通ると思っているティーンエイジャーを一喝した航空会社、素晴らしい」という意見のほか、「高校生グループを追い出したのは、裏には人種差別や宗教差別があるからではないか」といった批判的なものなど、さまざまな声が上がっています。

今回、学校が主催した旅行に参加していたのは、ニューヨーク・ブルックリン地区にあるヤシュバ・オブ・フラットブッシュという、ユダヤ教学校の学生たち。彼らは本来の予定では、米サウスウエスト航空の子会社であるエアトラン社が運航する便を利用して、ニューヨークのラガーディア空港からアトランタまで旅行するはずでした。

しかし当日、飛行機に乗り込んだ高校生らは、客室乗務員が何度も「ケータイなどのスイッチをオフにして、着席してください」と要請したにも関わらず、無視し続けたため、今度はパイロットが同様の機内アナウンスを行いました。それでも聞かない学生がいたため、このままでは安全な運航は不可能として、航空会社側はグループ全員に機内からの退去を命令したのです。

ちなみに、米国の法律では飛行機の安全な運航を妨げる行為は違法とみなされるので、最悪の場合、搭乗客は今回のような態度を取ると逮捕されてしまうこともあります。結局、彼らが利用する予定だった便はほかの搭乗客らを乗せて、約1時間の遅れで離陸しました。

高校生と引率者らはその後、2便に振り分けられ、乗り継ぎなどを経てアトランタに到着。高校生グループは今回の出来事をソーシャルメディアでつぶやくなどしたため、アッという間に注目を集めました。

そして全米のニュースで伝えられると、市民の反応はその多くが「悪いことをすれば罰せられるという教訓を高校生に与えた」として、エアトラン社を支持する声でしたが、一部からは、機内から追い出されたのはユダヤ系の学生で「人種差別もあったのではないか」と疑う意見も。当事者となった高校生と学校側も、自分たちは何もルール違反をしておらず、「まるでテロリストのように扱われた」と不満の声をあげています。

しかし、同じ便に乗り合わせた人物によると、学生たちの態度は本当に酷かったとのこと。やはり高校生のほうに非があった可能性が高そうです。
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