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スカイプ中継でトークセッションを行ったカレル・ヴァン・ウォルフレン氏と上杉隆氏 「誰が小沢一郎を殺すのか?」――この謎を紐解くと、日本の真の姿が見えてくる。ジャーナリストの上杉隆氏は2011年5月27日、ニコニコ生放送で『誰が小沢一郎を殺すのか? 画策者なき陰謀』(角川書店)を先日上梓したジャーナリスト、カレル・ヴァン・ウォルフレン氏とスカイプ中継でトークセッションを行った。ウォルフレン氏は、政治家・小沢一郎を取り巻く環境を、日本特有の「人格破壊」システムであると指摘し、問題提起した。

 ウォルフレン氏の最新刊『誰が小沢一郎を殺すのか?』は、民主党・小沢一郎氏の波乱に満ちた政治家人生を分析し、そこから浮かび上がる日本独特のシステムや日本人のネガティブな一面を浮き彫りにした本である。日本の政治を30年以上見つめ続けてきた外国人記者ならではの、客観的かつ冷静な視点が光る、珠玉の日本人論にもなっている。

 小沢一郎を"殺す"存在――それは官僚・マスコミ・検察に代表される「非公式権力」であるとウォルフレン氏は語る。小沢氏は1993年に自民党を飛び出し、新生党を結成。それが結果的に55年体制の崩壊につながった。改革派として一気に政治の表舞台に立った小沢氏に、"官"は徹底的な圧力をかけ、マスコミはネガティブキャンペーンを展開したと指摘する。ウォルフレン氏はこの「圧力」は日本特有のものであるとし、これを「人格破壊」という言葉で表現。この「人格破壊」によって、小沢氏は政治家としての命をじわじわとはぎ取られることになった。それがウォルフレン氏の言う、"殺す"ということだという。

 さらに上杉氏から「なぜ、非公式権力は小沢一郎の人格破壊を行ったのでしょうか?」と質問を受けたウォルフレン氏は、「第一にそれが日本の慣習であるから」と回答。「変化を望まず傑物を嫌う」日本のネガティブな慣習――。それは、「アメリカからの独立」を掲げ表舞台に登場した小沢氏を嫌ったアメリカによる外圧と合わせて、過去にないほど大掛かりな「人格破壊」につながったという。だからこそ、今回の著書では小沢氏を「象徴」として取り上げたのだ、と。

 上杉氏はまた「93年以前からウォルフレン氏は『人格破壊』をする日本のシステムの問題点を指摘しており、自らも学生時に著作に触れて影響を受けた」とウォルフレン氏の先見性を高く評価。非公式権力による「人格破壊」は小沢氏だけではなく、表舞台に登場し行動してきた、あらゆる"改革者"が通ってきた日本のシステムであるという解釈を示した。

◇関連サイト
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http://live.nicovideo.jp/watch/lv49780531?ref=news#14:00

村井克成

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