布団同様に汗を吸収し雑菌が繁殖するソファは、巨大ニオイ発生装置になりかねない
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「オレはクサくない」と信じて疑わない男子の皆さん、自分でも無自覚なニオイが体中にまとわりついている可能性があるとしたら、どうする? そう、帰るとホッとする自宅がニオイのもととなり、キミをスメハラ男子に変貌させているかもしれない。

■自宅の油系のニオイと汗が混じり合う?

夏本番。高温多湿な日本の夏こそ、キツい体臭が本格的に鼻につく季節の到来だ。週プレでは、悪臭漂う男子を“スメハラ男子”と呼び、女子に嫌われないためにも自分の体臭にはくれぐれも気を使うよう口を酸っぱくして警告してきた。

にもかかわらず、クサい。クサいにもかかわらず本人はまるで無自覚なのだ。

「毎日シャワーして、脇の下には制汗スプレーしてから外出しているし、シャツだって洗濯したばかり。清潔そのもの。クサいわけがない!」(会社員Y君・28歳)

逆ギレかよ。それじゃ、いったいそのニオイの原因はなんだ?

「クサいのにまるで思い当たるフシがないとなると、生活臭が原因である可能性が高い。本人が住んでいる家独特の生活臭です」

と推理するのは“におい刑事(デカ)”こと臭気判定士の松林宏治氏。

「一緒にいてクサいくらいのニオイ……。おそらく油系のニオイが汗と混じり合って酸化した酸っぱいニオイか、カビのニオイが原因と考えられます」(松林氏)

マジすか? だけど家のニオイって、カンタンに本人に移るの?

強力消臭剤「ミラクリーン」で有名なハーパーベンソン社の広報、永田氏が解説する。

「焼き肉店で食事をするとニオイが髪の毛や服に移るのと同じですね。部屋のニオイはまず食べ物のニオイ。それから本人の分泌物です。汗自体のニオイよりも、汗をかいた後、皮膚にすむ細菌から発生するニオイが問題です。そんなニオイが長年にわたりカーペットやカーテンなど家の中の布製品に染みついて混じっていくことで家独特のニオイになるわけです」

家のニオイが原因ならファ●リーズで家中シュシュッとしちゃえばニオイ対策は完了ですよね?

「消臭剤でなんとかしようって人が多いのですが、消臭剤でニオイを消すことを考える前に、根本的な問題であるニオイのもとを取り除かなければ、結局ニオイがぶり返すことになる」(永田氏)

■自宅でニオイが発生する危険スポットとは?

早速、ニオイが発生しやすい自宅の危険スポットを専門家に指摘してもらおう。まずは行き場のない靴が山積みになった玄関から。

「靴は汗をたっぷり吸っているので、帰宅してすぐに靴を下駄箱に入れると汗の湿気で細菌が繁殖します。帰宅したらひと晩靴を乾かして下駄箱に入れる。また毎日、同じ靴を履いていると靴が乾く時間がないので、せめて一日おきに靴を替えることです」(永田氏)

続いて、生活の中心であるキッチン。かなり手ごわそうだな。

「キッチンはニオイのもとを取り除くという意味でも重要です。特にシンクに流した生ゴミを残しておかないことですね」(永田氏)

この季節、一瞬で生ゴミから悪臭が……。

「生ゴミは水分があるので、腐敗が進み雑菌が繁殖してニオイが発生する。まず水分を切ることが大切です。次に新聞紙の上に生ゴミをのせて、重層を振りかけます。重層は吸湿効果があって、アルカリ性なのでニオイが出ても中和されます」(松林氏)

そこまでしないとダメっすか……。

「あと、換気扇のフィルターを交換しないと油まみれになって、料理の焼け焦げたニオイが混ざり強烈なニオイを発する。服にもニオイが染み込んでしまう」(松林氏)

でも料理しないからキッチンは使わない男子も多いですが……。

「逆にキッチンは使わないと、配水管に汚れがこびりついてニオイがキツくなります」(永田氏)

キッチンを使っても使わなくても大変だぞ、こりゃ! 今度は寝室に移動しましょう。

「布団の敷きっぱなしはマズイですね。布団はひと晩かいた汗を吸って雑菌が発生して、足が蒸れたときと同じニオイがしてきます。同時にカビやダニも繁殖して、さらにクサくなる。こまめに天日干しして紫外線で殺菌します」(松林氏)



布団じゃ寝ないけど、ソファで寝ている人もいますよね。

「ソファも、何か食べたり、テレビを見たり、長時間そこにいるわけですね。面積も大きいので、部屋で発生したニオイがソファに染み込み、雑菌も繁殖する。染み込んだニオイが徐々に揮発してニオイの発生源になる」(松林氏)

ソファは巨大ニオイ発生装置?

バスルームのポイントは?

「排水溝ですね。髪の毛やアカがたまって放置しておくとニオイの発生源になります。それからカビ。カビは温度と湿度が高い所で繁殖しやすい。風呂上がりに、水のシャワーを壁にかけると、温度が一気に5℃くらい下がり、カビの繁殖を抑えられる」(永田氏)

水のシャワーならカンタンだ。

それじゃトイレは?

「男性のオシッコのハネは、目に見えないのですが、けっこう飛散して床はオシッコまみれです。アンモニアは揮発しやすいものの、残るニオイ成分もありマメに掃除するしかありません」(永田氏)

ほかに危険スポットは?

「エアコンです。運転を始めると、フィンの部分が結露して、空気と一緒にカビの胞子が放出されてクサい。その場合、フィンにカビが生えています。ジェット式のエアコン洗浄剤を噴射して掃除してください」(松林氏)

ふぅ~、年末の大掃除より大変だ。しかし、スメハラ男子と呼ばせないためにも、これぐらいの労力を惜しんじゃダメですよ~。

●におい刑事 松林宏治(まつばやし・こうじ)



株式会社共生エアテクノ代表取締役。工場から個人宅まで悪臭の原因を調査するプロフェッショナルは、“におい刑事”の異名を持つ

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